人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

紀伊半島の森林鉄道・林用軌道群③ 端郷林用軌道

情報源はまたまた日本鉄道旅行地図帳。和歌山県古座川町に軌道跡を示すラインが描かれている。地図と見比べると古座川の支流の久留美谷という場所のようだ。2014年紀伊半島縦断の際に軽く立ち寄ったというか、ぶっちゃけ下見レベルの探索。

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ここがその久留美谷の入り口。地図に書かれた地名は端郷。そして橋のプレートには端郷谷川の名前がある。ソーラーパネルがはばを利かせているが、この広さは貯木場だったのかもしれない。

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家や田畑が無くなると未舗装の林道になる。

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きれいな流れだ。

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しかし肝心の軌道の遺構が見当たらない。現在の林道にそのまま転用されたとすると何も残っていないかもと半ば諦めながら進んでいくと、林道の横に並行して小道のようなものが見えた。

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あやしい。幅といい雰囲気といい軌道跡に見えるが確信は持てない。

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怪しい場所を過ぎるとまた普通の林道が延々と続く。

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切り通しが現れた。ここが軌道跡ならば・・・

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平場と削られた岩壁。軌道跡の可能性が高い。

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切り通しを少し過ぎたところで探索終了。時間の関係もあったが単純に林道に飽きてしまった。というわけで中途半端かつ、決定的なものが出なかったためお蔵入りしていたが、最近になってネットで地元の高校生が調査したという記事を知ったためお蔵出し。やっぱり軌道はあったのね。場所的に紀伊半島最南端の林用軌道かもしれない。やっぱまた行こう。

       紀伊半島の森林鉄道・林用軌道群③ 端郷林用軌道 完

気田森林鉄道 6 森山隧道上流側坑門~県道合流地点

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これが森山隧道の上流側である。距離的に予想がついたが、入口付近が崩れて閉塞しているようだ。ちなみに今回使用している写真は全て2011年のもの。

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坑門自体が潰れているが、わずかに残ったアーチが隧道の存在を知らしめている。

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坑門の近くに小さな作業道があり、登ってみると稜線にこれまた小さな切り通しがあった。しかし切り通しの向こう側にはパッと見道は見えず、急斜面が広がっていた。

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森山隧道を後にして軌道跡の小道を歩いていくと、苔むした小さな木橋があった。形状的に当時のものではないだろうがとてもいい感じだ。それと今回使っている写真だが、この時は県道から森山隧道に向けて探索したため進行方向とは逆の、起点を向いた写真が多くなっているのでご了承ください。これは起点向き。

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 未舗装の道を抜ける手前で川沿いの崖が崩落しており、そこにレールが顔を出している。といっても桟道の材料にレールが使われているというのが正しいのだが、見ての通りボロボロの状態である。f:id:msx4:20190303232006j:plain

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アスファルトで舗装された道路部分を通りぬけ、その先の茶畑を越えると廃道部分の軌道跡になる。このあたりはだいぶ路盤が崩れたり埋もれていたりする。2枚目は起点向き。 

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 崩落地点を何カ所か越えるとコンクリート製の橋台のみが残る神沢を越える。f:id:msx4:20190304093600j:plainf:id:msx4:20190304093621j:plain

 そしてこの区間では最後のコンクリート橋。いや、桟道だ。写真を見てもらえば分かると思うが、凝っているというかなんというか、変わった造りをしている。

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ちいさな橋の跡を何カ所か越え、

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県道に近づくにつれて作業に使われているせいか路盤の荒廃は少ない。

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県道と合流。ここから軌道跡は上流の門桁集落の手前までほぼ車道になっているので廃道部分はこれで一区切りだ。次回は車道化した部分に点在する遺構を紹介していきたいが、これ以外のネタもたまりつつあるので予定は未定とさせていただきます。はてさて。 

気田森林鉄道 5 森山隧道

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 崖の中腹にぽっかりと開いた坑門。これが気田林鉄唯一の廃隧道である森山隧道だ。これ以外の隧道は全て車道に転用されている。

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川からの高さはこんな感じ。ちなみに隧道の手前の路盤は崩落がめんどうくさかったため、河原からしか見ていない。更に、この写真は2月のものだが・・・

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葉が茂っている時期だと軌道跡も隧道もかなり見えにくい。f:id:msx4:20190204220003j:plain

 斜面を強引によじ登り坑門の前に立つ。コンクリート巻きの隧道だ。

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 漆黒の闇がこんにちは。光は見えない。f:id:msx4:20190205215411j:plain

 枕木(多分)が落ちている。道床の状態は悪くない。f:id:msx4:20190205215945j:plain

 最奥部は土砂で埋まっていた。というか流れ込んできているような感じだ。

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 振り返ってみたところ。閉塞部以外の状態はかなり良い。f:id:msx4:20190206214652j:plain

 鉄板の構図。

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実はこの森山隧道、以前に春野町のイベントで現役時代の姿を見ることが出来た。松竹の「素晴らしき招待」という映画にこの森山隧道からトロッコが出てくるシーンがあるのだ。ソフト化されてないけどなんとか入手できないものだろうか?

 

      気田森林鉄道 6 森山隧道上流側坑門~県道合流地点 へ続く

山梨の林用軌道に再戦 4(終)

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築堤は沢で途切れていたが、下流側に軌道跡は続いている。どこかで本流を渡っていたはずなので南下して橋の跡を探す。写真は振り向いたところ。

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進むうちに路盤が不明瞭になっていったが、痕跡が全て消えてしまった訳ではない。途中で複線になっていたり

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わずかに石垣が残っていたり f:id:msx4:20190125225442j:plain

 最後は薄い掘割で川へ向かってカーブf:id:msx4:20190125225729j:plain

 

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 対岸に平場が見えたのでここで本流を渡っていたに違いない。橋どころか橋台も残っていないが、この深い渓谷だからかなり見ごたえがある木橋だったのではないだろうか。f:id:msx4:20190125230555j:plain

 なんとか右岸側を踏破することができた。さあ(生まれたての仔馬のような足取りで)撤収だ。ちなみにロープなしで登ることができました。f:id:msx4:20190126085559j:plain

 帰りの林道上から朝も見えた軌道跡と思しき道に降りてみる。しかし急坂があったりしてどうも軌道跡ではないような。f:id:msx4:20190126090306j:plain

 しばらく進むと下の方に平場が現れた。これが軌道跡だ。今歩いている道はどうやら昔の登山道らしい。

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 軌道跡に降りて上流方向を望む。路盤のみで遺構はないが、林道から分岐後のルートをあらかた確認することができた。f:id:msx4:20190126225750j:plain

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 蛇足だが林道が下り坂になったところでふと上をむくと平場のラインが見えた。怪しい。夕闇がせまっていたこともあり、調査はしなかったが今後の課題が出来てしまった。そんなところで今回の探索は終了。終了と言ったら終了である。

 

               山梨の林用軌道に再戦 完

 

山梨の林用軌道に再戦 3

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上流側坑門を正面から見た後、取りあえず軌道跡を上流方向へ進む。

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対岸を見ると上の方に林道のガードレールが見え隠れするが高低差が凄まじい。

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しばらく歩いて右(東)に向きを変えたところでちょっとした平場が現れた。どうやらここは飯場跡らしい。

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遺留物がいろいろあったが個人的にはレールか犬釘を所望する。

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販場を過ぎてすぐに左(北)に曲がると軌道跡は姿を消した。写真のちょうど雪が残っているあたりで路盤が途切れて普通の斜面になっているので多分ここが終点だと思われる。ただ、ここまでレールが引かれていたかは不明。また、最後の曲がり角の対岸に小さな滝が流れ込んでいるのが見えたが、それこそが朝イチで撤退した突入地点だ。 

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 隧道まで戻ってきて一応下から登れないか試してみるが、やはり足場が悪すぎるので無理。一旦そのまま帰ろうとしたが、ふと、下流側の路盤を忘れていたことに気付いて川を渡って斜面をよじ登る。

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 そこには築堤があった。風化しつつもなだらかな盛土が軌道跡だと主張している。写真は上流方向を向いているが、このおだやかな景色も・・・f:id:msx4:20190119114457j:plain

 ここから牙をむく。分かっていたことだが私は足がすくんだ。しかし同行のみずさんは躊躇無く前進する。なんておt思い切りがいいのか。f:id:msx4:20190119115708j:plain

 なんとか行けそうなので自分も後に続く。f:id:msx4:20190119120358j:plain

一目瞭然、断崖絶壁である。

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 穴が有ったら入りたいとはこのことか。(違います)

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 ちなみにこの時の会話でたがいに相手が崖っぷちを歩いているのを見守っていたときが1番怖かったのだった。

 

             山梨の林用軌道に再戦 4 へ続く

山梨の林用軌道に再戦 2

想定していたルートが氷結して通れなかったため、とりあえず対岸の隧道に近い場所を目指してみる。

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見えた!上流側の坑口だ。葉が落ちている今だからこそ容易に見つけることが出来た。

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f:id:msx4:20190102235712j:plain下流側の坑門も角度がぎりぎりだったが確認することができた。 こうなるとなんとか対岸に渡りたいところだが、写真を撮った場所で谷底まで4~5mの崖になっており、それでもこの場所しか降りられるポイントがないと言わんばかりに黄色いロープが木にくくりつけられて垂れ下がっていた。f:id:msx4:20190103214621j:plain

 ここで同行のみずさんから降りようと提案があり、先に自分が長靴をバッグに入れて降ろそうとするもなぜかみずさんの長靴だけ川にダイブ、本人が慌ててマイロープで降りていくのを落とした私が写真撮影(笑)その後自分も無事下に降りることが出来た。f:id:msx4:20190104233334j:plain

 谷底に降りると坑門がはっきりと見えた。しかしなんつー立地だ。f:id:msx4:20190105232907j:plain

 下流側はどうしようもないということを再認識して上流側の坑門へ。ルートとして考えていた坑門の真下に来てみたが、岩盤に浅く土と枯れ葉が積もり凍り付いている。無理。もう少し離れた場所の路盤跡によじ登る。

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正面から隧道を捉えた。見ての通り路盤は原形をとどめていない。

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アップにすると支保工が見える。見えているのに手が届かない。

 

             山梨の林用軌道に再戦 3へ続く