人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

久原鉱業所の木材搬出用軌道 FILE 2

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日が落ち始めたころに大鹿村にたどり着いたが、食事をとれそうな店もスーパーやコンビニも見つけられず、かろうじて見つけたガススタ併設のJAで食べ物を探しながら最悪インターの近くまで戻らにゃいかんと途方に暮れていると店主さんに何かお探しですか?と声をかけられた。そこで現況を話すと民泊で良ければと泊まるところ(飯付き)を紹介してくれるという。(2月の長野に)夏用のシュラフしか持ってこなかった私は一も二もなく 飛びついた。泊まったのは民泊の「あたらしや」さん。

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 薪ストーブ暖かかった。

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 翌日の朝は遅めに出発。車載温度計はー6℃。ペットボトルは凍りついていた。うん、車中泊やめて正解だった。

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 ダムの下流まで戻り対岸を眺める。うむ、やはりいい眺めだ。しかし鮮明に見える分路盤の状況もよく分かってしまう。f:id:msx4:20190522142853j:plain

 あ、これ無理。

 

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でも、もうちょっとだけ近くで見たいな・・・f:id:msx4:20190522145645j:plain

ちょっとだけ・・・

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ちょっとだけ・・(この谷登れそう・・)

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ちょっとだけ・・

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あ、着いた。

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下界がよく見える。

 

        久原鉱業所の木材搬出用軌道 FILE 3 へ続く

久原鉱業所の木材搬出用軌道 FILE 1

2018年2月某日、朝から私は布団にくるまりネットをぼーっと眺めていた。せっかくの連休初日だったがいまいちテンションが上がらず、それでもどこかおもしろいとこはないかと検索をかけているとひとつの記事が目についた。ここはすごく楽しそうだ!すでにお昼だったがすぐさま家を飛び出て富士山を横目にかっ飛ばした。

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中央道を松川ICで降りて坂道を下ると

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天竜川に流れ込む支流のひとつ、小渋川がある。ここが目的地だ。

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ネットの記事によるとこの県道から見える対岸にあるはずだが・・・

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対岸の山肌にラインが見える。

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あれこそが葉が落ちて雪が積もることで明瞭になった林用軌道の跡だ。

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写真は大きな橋の上から順に左(上流側)と右(下流側)を見たところ。

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 ロングショットでこれだけの軌道跡を見たのは初めてだと思う。写真で見た岩手の和賀仙人の軌道跡を唐突に思い出した。

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 対岸に注意を払いながら運転(危ない)していると小渋ダムに到着した。

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上流側は言うまでもなくダム湖だ。流石に軌道跡は水の下に沈んでしまっているが、それよりも正面に見える謎の穴が微妙に気になった(笑)。  

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そして下流側は・・堰堤の直下まで軌道跡が続いている!行きたい!あそこに立ちたい!でも、あそこは見学させてくれないだろうなあ・・・

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 ダムの堰堤上よりの眺望。いい眺めだ。しかし眺める分にはいいだろうが、雪の積もった断崖の軌道跡・・・よく滑りそうだ。雪のない季節に挑むしかあるまい。だが、さしあたっての問題は今晩の寝床だ。2月の長野で車中泊はきつそうな予感がした・・・

        

         久原鉱業所の木材搬出用軌道 FILE 2 へ続く

 

                       参考サイト 工場長の製作日誌 様

久原鉱業所の木材搬出用軌道 FILE 0

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長野県にある天竜川の支流のひとつ小渋川。右岸を走る県道59号から冬に対岸を眺めると1本の白いラインが見える。道、いや、軌道跡である。

 

引っ越しと仕事が落ち着いたので、そろそろ再稼働します。近場のうちに山梨や関東をもう少し回っておけばよかったと思ってもビハインドカーニバル。後の祭りである。まあ関西には行きやすくなったのだが、はてさて。

紀伊半島の森林鉄道・林用軌道群③ 端郷林用軌道

情報源はまたまた日本鉄道旅行地図帳。和歌山県古座川町に軌道跡を示すラインが描かれている。地図と見比べると古座川の支流の久留美谷という場所のようだ。2014年紀伊半島縦断の際に軽く立ち寄ったというか、ぶっちゃけ下見レベルの探索。

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ここがその久留美谷の入り口。地図に書かれた地名は端郷。そして橋のプレートには端郷谷川の名前がある。ソーラーパネルがはばを利かせているが、この広さは貯木場だったのかもしれない。

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家や田畑が無くなると未舗装の林道になる。

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きれいな流れだ。

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しかし肝心の軌道の遺構が見当たらない。現在の林道にそのまま転用されたとすると何も残っていないかもと半ば諦めながら進んでいくと、林道の横に並行して小道のようなものが見えた。

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あやしい。幅といい雰囲気といい軌道跡に見えるが確信は持てない。

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怪しい場所を過ぎるとまた普通の林道が延々と続く。

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切り通しが現れた。ここが軌道跡ならば・・・

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平場と削られた岩壁。軌道跡の可能性が高い。

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切り通しを少し過ぎたところで探索終了。時間の関係もあったが単純に林道に飽きてしまった。というわけで中途半端かつ、決定的なものが出なかったためお蔵入りしていたが、最近になってネットで地元の高校生が調査したという記事を知ったためお蔵出し。やっぱり軌道はあったのね。場所的に紀伊半島最南端の林用軌道かもしれない。やっぱまた行こう。

       紀伊半島の森林鉄道・林用軌道群③ 端郷林用軌道 完

気田森林鉄道 6 森山隧道上流側坑門~県道合流地点

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これが森山隧道の上流側である。距離的に予想がついたが、入口付近が崩れて閉塞しているようだ。ちなみに今回使用している写真は全て2011年のもの。

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坑門自体が潰れているが、わずかに残ったアーチが隧道の存在を知らしめている。

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坑門の近くに小さな作業道があり、登ってみると稜線にこれまた小さな切り通しがあった。しかし切り通しの向こう側にはパッと見道は見えず、急斜面が広がっていた。

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森山隧道を後にして軌道跡の小道を歩いていくと、苔むした小さな木橋があった。形状的に当時のものではないだろうがとてもいい感じだ。それと今回使っている写真だが、この時は県道から森山隧道に向けて探索したため進行方向とは逆の、起点を向いた写真が多くなっているのでご了承ください。これは起点向き。

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 未舗装の道を抜ける手前で川沿いの崖が崩落しており、そこにレールが顔を出している。といっても桟道の材料にレールが使われているというのが正しいのだが、見ての通りボロボロの状態である。f:id:msx4:20190303232006j:plain

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アスファルトで舗装された道路部分を通りぬけ、その先の茶畑を越えると廃道部分の軌道跡になる。このあたりはだいぶ路盤が崩れたり埋もれていたりする。2枚目は起点向き。 

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 崩落地点を何カ所か越えるとコンクリート製の橋台のみが残る神沢を越える。f:id:msx4:20190304093600j:plainf:id:msx4:20190304093621j:plain

 そしてこの区間では最後のコンクリート橋。いや、桟道だ。写真を見てもらえば分かると思うが、凝っているというかなんというか、変わった造りをしている。

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ちいさな橋の跡を何カ所か越え、

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県道に近づくにつれて作業に使われているせいか路盤の荒廃は少ない。

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県道と合流。ここから軌道跡は上流の門桁集落の手前までほぼ車道になっているので廃道部分はこれで一区切りだ。次回は車道化した部分に点在する遺構を紹介していきたいが、これ以外のネタもたまりつつあるので予定は未定とさせていただきます。はてさて。 

気田森林鉄道 5 森山隧道

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 崖の中腹にぽっかりと開いた坑門。これが気田林鉄唯一の廃隧道である森山隧道だ。これ以外の隧道は全て車道に転用されている。

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川からの高さはこんな感じ。ちなみに隧道の手前の路盤は崩落がめんどうくさかったため、河原からしか見ていない。更に、この写真は2月のものだが・・・

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葉が茂っている時期だと軌道跡も隧道もかなり見えにくい。f:id:msx4:20190204220003j:plain

 斜面を強引によじ登り坑門の前に立つ。コンクリート巻きの隧道だ。

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 漆黒の闇がこんにちは。光は見えない。f:id:msx4:20190205215411j:plain

 枕木(多分)が落ちている。道床の状態は悪くない。f:id:msx4:20190205215945j:plain

 最奥部は土砂で埋まっていた。というか流れ込んできているような感じだ。

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 振り返ってみたところ。閉塞部以外の状態はかなり良い。f:id:msx4:20190206214652j:plain

 鉄板の構図。

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実はこの森山隧道、以前に春野町のイベントで現役時代の姿を見ることが出来た。松竹の「素晴らしき招待」という映画にこの森山隧道からトロッコが出てくるシーンがあるのだ。ソフト化されてないけどなんとか入手できないものだろうか?

 

      気田森林鉄道 6 森山隧道上流側坑門~県道合流地点 へ続く