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人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

稲又森林鉄道12(完)

 

前回で一応本線の探索は終了したが、まだ未踏破の部分がある。それは本線の片洞門から大崩落までの区間と、支線の分岐点から切り通しまでの区間である。はっきり言って蛇足とも言えるが最後までお付き合い願いたい。

まずは本線のほうだが、大崩落の右側あたりで登れそうな場所に取り付き、後はひたすら登る。

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軌道跡に到達し、右、つまり下流方向に進むが結果的に前回の到達点にはたどり着けなかった。

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これは無理。谷間の向こう側に浅い切り通しの路盤が確認できるが、迂回は絶対無理。というか現役時代にどのように木橋を組んだかすごく気になった。残りはそんなに無いはずなのでこちら側はここまでとした。そして、

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反対側の大崩落の端まで来たが驚いたことにわずかに踏み跡が確認できた。記事にはしてなかったが前回反対側の端まで探索済みで、自分は無理して渡る必要性が無かったため本線はこれで終了とした。

一方で支線のほうはもう少し難易度が高かった。まず本線との分岐は稲又谷の一つ隣の沢を渡る橋付近で分岐していたと思われる。沢の右岸に沿って軌道にしては広目の道が通っているが、これは本流沿いの燃料庫らしき小屋(堰堤の工事用?)で途切れていた。正解はこの道に削られて分かりにくいが、下の写真の中央を真っ直ぐ進むルートである。

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この後沢沿いはしばらく穏やかだが、本流に出てしばらくすると難所にさしかかる。下の写真はそこを越えて振り返ったもの。

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そして見どころの断崖絶壁!すごいところを通っていると改めて思いました。

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このあと植林地の中に年代物の廃車体を見つけたりして、一話の切り通しに到達することが出来た。本線と支線の最終地点が今ひとつ確信を持てなかったが、とりあえずこれにて稲又森林鉄道はコンプリート!

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                 稲又森林鉄道 完

稲又森林鉄道11

落葉や土に埋もれて一部しか見えていないが、これまでの探索の中では最もレールが露出していた。下の写真では左側と右上とで複線のレールが確認できる。

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転車台跡のようにも見える途切れたレールと円形状のくぼみ。それっぽく見えるけどわかりませんでした。

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そして平場の奥に緩やかな登り坂の軌道跡が続いていたが、少し登ったところの広場でレールを1本見つけたのを最後にその先の痕跡を見つけることが出来なかった。

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長々と続けてきたが本線の探索はこれで終了である。あとはやり残した部分についてもう少しお付き合い頂きたい。

                稲又森林鉄道12へ

 

 

稲又森林鉄道10(改)

橋台の付近は崖のため谷を渡ることが出来なかったが、少し戻った地点で谷へ降りることが出来た。そして対岸の斜面上に埋もれた1本のレールがこの上にも軌道があることを指示していた、と、この時はそう思ったのだが・・・

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               崖の上に待っていたものは

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        これまた前情報に無かった予想外の代物だった。

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 前述したが、インクラインの麓に事務所があったのは知っていたがこちらの事務所(宿舎?)は知らなかった。だいぶ壊れているがそれでも原型をとどめている。

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遺構も遺物も盛り沢山である。この場所は大きな平場になっており、事務所を作ったのもうなずける。また、切った木を一時保管する中継土馬としても使っていただろうと思われる。更に・・・

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部分的とは言えこれまでと違ってちゃんと2本のレールが露出している!どちらかというとこっちのほうが嬉しかった(笑)そしてこの探索もおわりに近づいていた。

 

                  稲又森林鉄道11へ

 

稲又森林鉄道9

隧道だ!時前の情報には無かったのでこれは嬉しいサプライズ!

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しかも足元に犬釘付きの枕木も発見!

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旧線無しの素掘り隧道である。

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朽ちた枕木とのコラボが素晴らしい・・・

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で2分も歩かないうちにこれである。後方へ前進!河原から迂回!

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その後は謎の鉄製桟橋(?)ー他には見なかったーを見たり、河原へ降りるまでいかない難所を何か所か越えたりして大きな支流の1つに入っていく。

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そして目の前に立派な橋台と深い谷が姿を現す。

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                 稲又森林鉄道10へ

 

稲又森林鉄道8

前回までの攻略で、軌道跡をそのままたどることが不可能と判断し、ならば川沿いに進んで奥地を目指すことにした。

 

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横手に超デンジャラスなトイレ(?)を見ながら前進する。すると

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巨大な砂防堰堤(監視カメラ付き)がゆく手を阻む。それよりも地味に驚いたのが小学生がプレートの題字を書いていたことだ。私はあまり見たことがないんだが。それはともかくこれで道は断たれたかというと道の横にこんなものが。

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上流に向かって左の山腹に神社があり、その参道が山の上へ伸びている。みるみるうちに高度をあげて50mの堰堤をも眼下の景色としてしまい、そして神社の脇をぬけ

堰堤の上流へと降りていく。

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下からは見上げるような堰堤だったが上流は土砂で埋まっていた。すさまじい量である。ともかく難関は突破したので今度は軌道跡へと登らなければならない。軌道のある斜面を眺めてみると前回の到達点の先で巨大な地滑りが起こっている。出来れば続きからと行きたいところだが突破が難しそうだったので更に先の地点の尾根から登攀を開始する。

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そしてようやく軌道跡に到達する。後ろも気になるがまずは前進。

 

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このまま何もなければよいのだが・・・おや?

 

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                稲又森林鉄道9へ続く

 

 

 

 

 

閑話その1 日本3大美堰堤

 

本編の終わりが見えないのでここらで一休み。皆さんは日本3大美堰堤というのをご存知だろうか?ひとつは大分県の白水堰堤。昔、焼酎のCMで有名になったことがある。

 

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左右非対称の優美な姿をもつ堰堤である。

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もう一つは愛知県の長篠堰堤余水吐。ここは堰堤自体ではなく、川沿いの水路から流れ落ちる水流と自然の岩盤の組み合わせが荒々しい美しさを生み出している。

 

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最後は秋田の藤倉ダム。ここは横が林鉄跡だったり、ダムの上に架かる貴重なトラス橋などいろいろと見どころがあります。が・・・

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          なんで水が流れてないのかなあ!

まあある意味貴重な写真ではあるけれど・・・解せぬ。流木がゴロゴロしていたので大雨後の点検か整備か。理由は不明である。

 

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以上、3大美堰堤でした。

 

 

稲又森林鉄道7

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沢自体は水量も少なく簡単に渡ることが出来たが、軌道跡は対岸の崖の上にあり急斜面を(自分的には)苦労してよじ登るはめになった。ちなみに橋の痕跡は無く、後年架けられたと思われる吊り橋のワイヤーのみが残っており、その部品に犬釘のついた枕木が使われていた。

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苦労して軌道跡に復帰し歩き始めるが、さほど進まないうちに大崩落に遭遇。ここで撤退することにしました。そして・・・

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秋になりリベンジに挑みます。

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大崩落を高巻きして更に前進すると目の前に人工物が

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対岸とつないでいたゴンドラのようです。直下にある砂防堰堤の工事時のものか?(超乗りたかったです)紅葉に彩られた断崖絶壁を軌道は進んでいきます。

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そして、自分の廃道人生の中で”最恐”のひとつが現れる・・・

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かろうじて横歩きで前進出来そうな道幅。しかも山側が微妙にオーバーハングになっている。そして前方はどうやら滝で完全にアウト。だが、見事な片洞門と桟橋の1部が見受けられる。迷ったあげく荷物を置いてカニ歩きで前進。

 

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実に見事な天空の軌道跡である。自分が身一つでヒイコラ言ってるのに、ここを材木を載せたトロッコが通っていたとは正直信じがたいものがあった。それはともかくこれ以上の前進は完全に無理である。別ルートを探すことにした。

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そして帰り道。泣きそうになった。(自業自得である)

                    稲又森林鉄道8へ続く