驚いた。終点を探しに来たのに更にその先があったことに。当たり前のことだがトンネルを掘るほうが普通に道を作るより手間も金もかかる。その手間をかける価値もしくは目的があったわけだ。というのは落ち着いてから思ったことで、見つけた時は雄たけびをあげて喜んでいたのが事実である。何せ時前の情報に無く、ネット上に未出の物件である。この業界にいて喜ばないほうがおかしい。(と思う)
残念ながら閉塞しているのが一目で分かった。というか横を覗くと国道のトンネルの真上だった。トンネル工事の際につぶされてしまったのだろう。残念。
とりあえず反対側の坑門を探しに行く。右は崖で左はコンクリの斜面だが少し戻ったところで昔の峠道を発見。それを使って高巻きをする。峠は✕字状に道が交差しており、尾根道と峠の向こう側に降りる道、そして都合よく進行方向に進む道があった。
左の写真の左下が登ってきた道である。
しかし急角度の坂道を下っていくと灌木と藪の中に道は消えてしまい、反対側の坑門もこちらは完全に潰されたようで確認することが出来なかった。ただ木々の間にコンクリの橋脚らしきものが確認でき、桟橋の道が続いていただろうとは推測することが出来た。といったところでこの時は時間切れで撤退。未知の隧道の発見という戦果に満足しながら帰宅の途についた・・・3カ月後これが”前菜”にすぎなかったと知ることになる。
十津川村の林鉄廃隧道 04へ続く