人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

波賀森林鉄道 音水、中音水の4つのインクライン 11

16年1月、いまだ雪が積もらないというので5度目のアタックを試みる。もう1度第2インクラの上部軌道を探すべく比較的進みやすそうな滝の谷の右岸を上流目指して登っていく。

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いくつもの滝を横目にどんどん高度をあげていく。

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軌道の末端がこのあたりのはずだが・・・。前回よりも念入りに痕跡を探していく。

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そしてようやく軌道跡とおぼしき平場を発見。半ば意地になっていたとはいええらい手間がかかった探索になってしまった。だが、これをたどればようやく第2インクラへとたどり着けるはずだ。

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写真が分かりずらくて申し訳ないがここが軌道の終点。(だと思われる)

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これは下流方向をむいたところ。場所的にはやや大きめの沢を越えたところで軌道は終わっていた。その沢も残念ながら橋台や石垣など遺構らしきものは全く見当たらない。

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そして下流方向へ軌道をたどってみたのだが平場がある場所はまだましなほうで、なるべく平行に歩いて道の続きを探すというぐらいに軌道跡が途絶えている場所が多かった。以前の探索で見つけた平場の断片が軌道跡で正解だったのだ。

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歩くこと30分。かなりしっかりした軌道跡が現れたところで、ぷっつりと道が途絶えてしまう。ついに来たか。

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残念ながら明確なインクラインへの接続地点が分からなかったため、斜面を少し降りてみる。

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左手に急斜面の坂が姿を現した。あった!インクラインだ。

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これが音水の第2インクラインである。

 

        波賀森林鉄道 音水の4つのインクライン 12へ続く

波賀森林鉄道 音水、中音水の4つのインクライン 10

大変お待たせしました。第2インクラへの道を発見したつづきより。
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敷設されたレールを発見した興奮もさめやらぬまま軌道を歩き始める。

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しばらく歩くと沢に出た。出発した砂防ダムの上流にあたるがここにも敷設されたままのレールや曲がったレールが散見された。軌道を発見したご褒美だろうか。

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 が、しかしご褒美はここまでだった。沢の向こう岸の軌道跡が分からない。

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沢まではかろうじてあった軌道跡が見当たらない。路盤が崩れてしまった可能性も考慮してなるべく平行に斜面をたどってみるが結局道らしき跡を見つけることが出来なかった。タイムオーバーになり撤収。無念!決着は年を跨ぐことになる。

 

        波賀森林鉄道 音水の4つのインクライン 11へ続く

 

波賀森林鉄道 音水、中音水の4つのインクライン 09

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ただ今12月の朝6時、林道終点地点であります。夕方6時までに職場に戻らないといけないため朝1で突入。さすがにまだ暗い。

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今日は軌道跡ではなく川沿いに進みショートカット、路盤上からは見えない石垣を横目に全速前進!目指すのは・・・

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ずばり、例の砂防ダムへの道が軌道跡ではないか?即ちダムの向こうに道が続いていないか、である。写真は目標地点によじ登り振り返ったところ。なぜか進行方向の写真を撮っていない。なぜだろう?

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 一応道はあった。が、軌道跡と言われると悩んでしまうような道だった。なまじこの道に入るまでがしっかりしていたため、そのギャップが激しいというのもあった。ささやかな石垣もあったがささやかすぎて逆に悩んでしまった。

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判断がつかぬまま黙々と歩を進める。何かないのか、何かが。

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砂防ダムから6,7分歩いたところで道は終わっていた。前方は急斜面でえぐれたようになっている。軌道跡ではなかったのか。とりあえず斜め上に向かう踏み分け道があったので登ってみる。

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 少し上ると道に出た。”それっぽい”道だ。浅く掘割状になった道を右に進む。

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道は崖で終わっていた。そして”疑問”もここで終了した。

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 レールだ!”曲がった”レールが”3本”ある!やはりここが軌道跡だったのだ。

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崖に飛び出す3本のレール。林鉄の軌道は急カーブだと内側に脱線防止レールが1本プラスされる。即ち、

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さっき歩いてきた道は現在崩れて無くなってしまった路盤を進み、ここで180度ターンして折り返していたのだ。崖の雰囲気からして高桟橋ではないと思うが。

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レールが一部木に取り込まれて固定化されているが、しかしよくピンポイントで残っていてくれたものだ。やっぱり残存レールは嬉しいものである。

 

         波賀森林鉄道 中音水の4つのインクライン 10へ続く

 

ただ今充電中につきしばらくおまちください

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この前の日曜日に三重の尾鷲で行われたイベントに参加してきました。ついでに翌日明治時代の古道を歩いてきました。今朝になって疲れが噴き出てきたので更新はしばらくおまちください。

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バファリン名鉄パレと尾鷲人に驚かされた今回のイベントでした~。

 

速報 初代敷地隧道 後編

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斜面をよじ登り先ほどの尾根へ戻り、そのまま尾根道をたどりささやかな峠を越える。

 

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昔の道をトレースしようとしたがかなり状態が悪く少し手間取りながら北側の谷間へ降りていく。果たして北側坑門は・・・

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残念、完全に埋まっている。なんとなく予想していたけどね。

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影の部分は単なる日陰で完全に埋まっています。反対側の状態を考えると安全のためこちら側だけ埋めて通れないように封鎖したのかもしれない。単純に自然崩壊かもしれないが。

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坑門跡から北を望むと、祝日にもかかわらず工場の音がガンガン響いてくる。ご苦労様ですと言いたいが、出来れば今日は休んで欲しかった。しょうがないからもと来た道を撤収。

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目印にしていた茶畑に出て入ってきた道を戻る。しかし、もしこの畑と道がなかったら北の工場と南の宅地に閉じられたあの旧道に入るのは容易ではないだろう。あとは2・3代目隧道の上に登り、稜線ぞいに侵入するぐらいか。さて、せっかくだから2代目となったレンガ隧道を見て帰るとするか。

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前編に載せたのは南側の坑門で、これは北側の坑門の写真である。

 

 

 

 

 

2014年のですがね!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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袋〇土木事務所の責任者~これしかやりようがなかったんか~~(( ;∀;)

調べたところ平成27年公共工事で〇〇〇〇という会社が請け負ったらしい。しかしぃ明治の煉瓦隧道の坑門が”ゆーえんちのトンネルの入り口”に変わっちゃったよ、とほほ。内側のコンクリート巻きの際はあれだけきれいに坑門のところを装飾したというのに。

 

 

        解せぬ 

 

                       速報 初代敷地隧道 完

 

速報 初代敷地隧道 中編


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漆黒の闇が目の前に口を開けている。ある予感がしながらも、ライトを慌ただしく取り出して光を灯す。

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閉塞だ。やはり抜けてはいなかったか、残念。しかしこんなに綺麗に残っているとは思いもしなかった。台形型の坑道が自分的にはストライクである。と、坑門に近づいたところで足元に気が付いた。

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公僕はきちんと仕事をしているようだ。が、廃的になんとなく微妙にテンションダウン。

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坑内に侵入した。どうやら水没しているがそこまで深くはなさそうだ。

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陸地の部分はある程度の固さがあり最悪の状態ではなかった。慎重に水没ゾーンに足を踏み入れる。

f:id:msx4:20170919230342j:plainあかん。水は大丈夫だが下の泥がやばい。抵抗感が半端でなく2歩目であきらめた。フル装備じゃなきゃ無理だ。

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ギリギリで撮影した最奥部の写真。やはりもう少し前進しないと状態がはっきりしない。

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残念ながらこれで撤退した。決して巨大カマドウマにびびったからではない。それよりも北側の確認だ。だがしかし探索の最後に衝撃の展開が待ち受けているとはこの時点では知る由もなかった。

 

                   後編に続く

 

速報 初代敷地隧道 前編

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これは「くるまみち」さんの遠州遠征オフ2014に同行した際に撮った静岡県磐田市にある明治レンガ隧道”初代”敷地隧道の写真である。この隣の現道には”2代目”敷地隧道が頑張っているが、先日「くるまみち」さんの掲示板に寄せられた情報によると更に先代の隧道が存在するというのだ!!もし本当ならばえらいことである!!という訳で今日突貫してきました。

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 だいぶ改修されているが、古地図によるとこの黄線のみちが南側坑門へ通じる道のはずだ。

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道は黄線のようになっていたと思われる。なお青線の矢印方向に進むと現隧道と初代?隧道がある県道に突き当たる。

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この正面の谷間がターゲットがある旧道だと思われるが、いかんせん手前が宅地と化している。中央の道がそれらしく見えるが、私道にも見えるので突入はしません。豆腐メンタルなので。ちなみに山向こうの道は工場の敷地なのでここ以上に侵入不可である。しかし地図を見ると隧道疑定地の隣に茶畑があり、そこへ通じる道があるのでそれを利用する。前の写真の赤線の道にその入口があるはずだ。

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最初は普通だがすぐに草だらけに。まあ茶畑しか無ければそんなに使われないだろう。

 

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  しかし茶畑に到達する前にふと気まぐれをおこし、尾根を越えて隣の谷即ち旧道に直行することに。写真は尾根から登ってきたほうを見たもの。尾根の下に道があったが作業道?正体不明である。

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 旧道の谷を見下ろすが思った以上に深い、しかも台風の後だから斜面がぬかるんでいてなかなか降りられない。しかも暑い。尾根を行ったり来たりして何とか降下を試みる。

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 苦労して谷底に到着するが草で全然視界が効かない。足元には小さな沢があって本当にここが旧道なのかと疑問に思う。

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しかししばらく進むとぬかるみながらも平らな地面が姿を現す。道の跡だ。

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 谷はだんだんと奥まっていき暗さを増していく。果たして最奥には・・・

           

 

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最初の写真は動揺のせいか素でぶれてました。現地で揺らしたつもりはなかったのですが。

 

 

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      あったよ本当に!

 

    くるまみち掲示板に情報提供をしたりやういちらうさんおみごとです。