人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

森林鉄道・林用軌道

八重地土工森林組合林用軌道9(完)

峠まで戻って来た。時間はまだ余裕があるので引き続き本線を探索続行する。 前回足止めを食らった崩落をかわすため、尾根道を通って崩落の向こう側を目指す。 流石に見晴らしがいい。いい景色だ。 たまに小ピークを迂回しながら進む。が、登らずに済む方が楽…

八重地土工森林組合林用軌道8

もはや見慣れた軌道跡に立つ。今回で支線(仮)の踏破と本線を可能な限り辿るつもりだ。 ホワイトロード(白いので命名)を抜けて 峠に着いた。 西三子山の北側へと延びる支線と思しき軌道跡(黄線)を歩き始める。 前回足止めを食らった崩落を高巻きして突破…

八重地土工森林組合林用軌道 7

西三子山(後山峠?)高丸山 という看板が立っている。ここはどうやら峠のようだ。 西を見る。右のほうに延びる道が上下に二本見える。左には道は見当たらない。 振り返って東を見る。右が今来た道だ。左にも道が延びている。 ここを斜め上から見るとこんな…

八重地土工森林組合林用軌道 6

前回から1年半以上経ってしまったマイナー林用軌道の話の続きになります。ちなみにマイナーでない林用軌道はあるのだろうか?写真は徳島県の上勝町内を西に向かって。 八重地土工森林組合林用軌道 1 - 人生崖っぷち(物理) 八重地土工森林組合林用軌道 5 …

 鹿留林用軌道 ちょっぴり軌道残存区間 後編

林道沿いに番号付きの観音様が。特に拝んだわけでもないが・・・ 路盤の石垣の脇に突き刺さっているレールを発見! たかが一本されど一本。これで軌道跡だと確定した。 そう距離は長くはないだろうがテンションが上がってきた。 こういうところは桟道が架か…

鹿留林用軌道 ちょっぴり軌道残存区間 前編

2019年4月に山梨、長野方面で3連続の探索をしたことがあった。といっても気になった所をちょい見ぐらいの感じなのだが。1枚目はサイクリングロードに転用されたつづら折りの軌道跡。地図を見ると冗談抜きで道がノコギリ状になっている。 2枚目は林道…

青屋森林鉄道 8

朝方怪しい平場をチェックしたあたりまで戻って来た。日没と駐車地点までの距離を考えるとそんなに余裕はないのですぐさま行動に移す。 急斜面を数mおりると落石が散乱しながらもはっきりと平場が確認できた。 小さな崖を飛び降りるとそれは崖ではなく石垣…

青屋森林鉄道 7

林道を通って未踏破の上流部分を目指す。 でもその前にもう一度橋台を堪能しておく。 結局路盤をたどることに。雪に覆われた倒木を踏み抜き、ぶつかり、濡れながら、時に迂回して進む。 最初に路盤を発見した場所まで戻って来た。 少し進むと崖っぷちを離れ…

青屋森林鉄道 6

雪で仕事が忙しく遅くなりました。では前回の続きから。 前回のラストで行き止まりのように見えたが、そこを回り込むような道というか平場が存在した。のだが・・ 浅い谷が現れて道は完全に消滅してしまった。前方に見える尾根にも平場は見えない。 尾根の影…

青屋森林鉄道 5

第6堰堤。しかし堰堤だらけだなこの谷は。 離れた写真しか撮らなかったけど第7堰堤。ここの堰堤上に登ったあと地形図を見て右側の尾根を目指して登り始める。 地形図を見ると尾根まで割となだらかな斜面になっているように見えたのだ。 浅い谷状になってお…

青屋森林鉄道 4

石垣まで正面から登ろうとしてちょっと無理だと悟った自分はアクセスが楽だと思われる橋台跡を目指し沢に踏み入った。 岩に引っかかって倒木が沢を塞いでいる。いや、 岩じゃない、石垣だ。橋台だ! が、左側つまり終点側は橋台どころか路盤も見当たらない。…

青屋森林鉄道 3

「なぜここが怪しいと思ったかって? 何となく、さ」 などという会話が頭の中であったかどうかはともかく(笑)ちょっと注意して観察してみた。 分岐路に入ると道は20mたらずで終わっていた。藪が深くてよく分からない。 と思ったら180度ターンして道は…

青屋森林鉄道 2

草木の向こうにそびえ立つ巨大な橋脚が見える。これが青屋森林鉄道の橋脚だ。では、さっそく・・ 橋脚は後回しにして終点の疑定地を目指すことにする(笑)。メインディッシュは後に取っておくのだ。だが、橋を渡ってすぐにロープが張られていた。すぐ目の前に…

青屋森林鉄道 1

非常事態宣言が解けた10月。されどここぞという目標もなかったため、手つかずだった身近な物件を探索し始めた。その一つが岐阜県高山市朝日町青屋の九蔵川と九蔵本谷に沿って走っていた青屋森林鉄道。「国有森林鉄道全データ中部編」によると総延長576…

小蛇尾川森林鉄道上流部時限探索 4 (完)

斜面にレールが突き刺さっている。 小さな橋台。 更に進むが・・ 川面がだいぶ近くなってきたところで路盤が途切れている。 突端は橋台だ。 河原に降りる。 下から降りた橋台を見上げる。 下流側、進行方向の橋台を望む。 左、上流側の橋台と右、下流側の橋…

小蛇尾川森林鉄道上流部時限探索 3

地図に無い隧道とか辛うじて存在する木橋とかは現れないので普通に進む。 巨石が転がる崩落現場だが障害というほどではない。 右下は崖っぷちの軌道跡を進む。 左には削られた岩壁がそそり立つ。 振り返り。個人的にはやはりこんな難所を通る軌道跡が好き。 …

小蛇尾川森林鉄道上流部時限探索 2

軌道が対岸にあるのは確認できたが、目の前には小さいとはいえ川が流れている。なんとか濡れずに渡れる場所はないかと歩き始めた。 下流に少し歩くと倒木が岩に引っかかっていた。使えるか? 天然の丸木橋で対岸に渡る。 ボルトが刺さった丸太。木橋か桟道の…

小蛇尾森林鉄道上流部時限探索1

なんか頭の悪そうなタイトルだがそれはさておいて。2013年11月、ここは栃木県の那須塩原市。そこの小蛇尾川沿いを走っていた小蛇尾(こさび)森林鉄道の探索を思い立った。当時すでに軌道について下流からのレポートが上がっていたのだが、釣りの記事…

杣口・奥千丈林用軌道 雑に探索 7 (完)

前回の続きより。右に曲がり始めたところで振り返り。カーブを描くレールが浮き上がっている。 そして 更に右に曲がる軌道跡。 掘割を通って最終的に180度ターン。 今来た方へと戻ることになった。 赤線のようにぐるっと方向転換して 高度を稼いでいく。 …

杣口・奥千丈林用軌道 雑に探索 6

路盤が崩れ去ってしまった斜面のように見えるが 橋か桟道があったと思われる。 開けたなだらかな斜面を進む軌道跡の横に 登山用の目印が。 がっつり残雪が残る場所もある。 枕木が残っている。 これは桟橋か?自立してはいないが原形をとどめている。 敷設さ…

杣口・奥千丈林用軌道 雑に探索 5

この広さ、曲がり具合、雰囲気は間違いなく軌道跡だ。 どこまで行けるか、というか、どの辺が終点なのかも知らなかったので行けるとこまで行ってみようと奥に向かって歩き始めた。 歩き始めてすぐに倒木がゴロゴロしていたが、これくらいならば全然問題ない…

杣口・奥千丈林用軌道 雑に探索 4

2018年4月、前回は深い霧に包まれていた琴川ダムから探索を開始する。目標は杣口林用軌道の更に奥に位置する奥千丈林用軌道。と言っても両者は繋がっており、されど調べてみると管轄の林務事務所が違う。名前が分けて呼ばれているのはこの辺のせいなの…

杣口・奥千丈林用軌道 雑に探索 3

目の前に谷が見えてきた。 また仏さんがいらっしゃった。 上から落ちたのか?この時の探索で一番印象に残っているのはこのような鹿刺しがゴロゴロ転がっていたことだ。 谷の反対側からレールが突き出ている。橋があったとおもわれるが、痕跡はない。 レール…

杣口・奥千丈林用軌道 雑に探索 2

発電所の横を抜け、道は谷沿いに進んでいる。 が、しばらく進むと勾配も急になり、道は消えてしまった。どうやら間違えたようだ。 実は発電所の裏手に抜ける道があったが、後付けとはいえ階段があったりしたのでこちらは違うと思い込んでいた。 しかしここぐ…

杣口・奥千丈林用軌道 雑に探索 1

マイナーな物件のネタが乏しくなってきたのでややメジャー(?)なネタに走ります。 ここは山梨県の琴川で、この川沿いに杣口森林鉄道とその上部に奥千丈森林鉄道があった。杣口を探索したのは2014年3月。当時見ることが出来たサイトから情報を得て行っ…

釜川森林鉄道 6

対岸に渡り斜面を登るとそこには平場が。ここは違うんじゃないかと訝しんでいたが、間違いなく軌道跡だ。平場は左の方へ切通しになって延びている。右の方に平場は存在しなかった。そう、存在しなかった。 切通しを進むと前方が明るくなってきた。おや? 川…

釜川森林鉄道 5

今回は短めです。 翌日、目標としていた長野県栄村の五宝木地区へと向かった。うまく踏破出来ていればそこの車道に出るはずだったが前回の通り途中でリタイヤ。残りの部分の踏破は流石にきついので、とりあえず目標地点付近を探索しようとした。 五宝木地区…

釜川森林鉄道 4

写真は急斜面をよじ登り、路盤と同じ高さまで復帰したところ。ここから岩壁の下(もちろんそこも急斜面)をたどって向こうに見える正常な路盤を目指す、といった感じで前回ラストの谷あたりからハードモードに突入している。 平らな路盤にようやくたどり着く…

釜川森林鉄道 3

右は路盤だろうが、左はなんだろう?崩れて埋もれた旧線か新線? またもや橋脚群が現れた。今度は木橋というか桟道(片側が接地した橋)に近いか。 振り返って撮った場面だが、草に埋もれすぎてよく分からない。 苔むした木桁が落ちている。まあしょうがない…

釜川森林鉄道 2

薮に突入。緑が目に染みる。 小さな沢になっているところはコンクリートでしっかり固められていた。 コンクリート製の側溝みたいな水路が造られており、ちゃんと機能している。 ああ、花が綺麗だ。(現実逃避) 現実逃避してから再び前進する。 場所によって…