そしてここからが地獄の始まりだった。自業自得とも言うが・・・。
軌道跡は岩を穿ち崖を削りながら徐々に高度を上げていく。何か所か崩落を越えながらひたすら進んでいくが・・・
すでに河原から数十メートルの高さにまで上昇していたが、昔は木橋か桟橋で超えていたと思われる断崖に遭遇。はいアウト。
しょうがないので下に降りれそうな斜面まで戻り河原へ。
河原を進み、索道のワイヤー(?)が延びている地点で再び軌道跡へ。
再び前進。しばらく進むとまたもや崖。少し戻って河原へ降りる。川に突き出た尾根状の場所から再度登攀。
前進するが今度は崩落。
この辺で私の心が折れた。真夏のお盆近くの猛暑日に河原から軌道跡までウン十メートルを昇り降りしていりゃあ当然の結果である。後日、地形図から目安をつけて稲又集落の先にある稲又トンネルの脇から降りてみると、軌道跡の続きを確認することができた。だがその先の尾根の部分を最後に軌道の痕跡を見つけることが出来なかった。 ~稲又森林鉄道 完 ~ ではなく結局この軌道跡は支線のものであった。次回はようやく本線に戻り様々な遺構に遭遇することになる。
稲又森林鉄道 4 に続く