16年1月、いまだ雪が積もらないというので5度目のアタックを試みる。もう1度第2インクラの上部軌道を探すべく比較的進みやすそうな滝の谷の右岸を上流目指して登っていく。
いくつもの滝を横目にどんどん高度をあげていく。
軌道の末端がこのあたりのはずだが・・・。前回よりも念入りに痕跡を探していく。
そしてようやく軌道跡とおぼしき平場を発見。半ば意地になっていたとはいええらい手間がかかった探索になってしまった。だが、これをたどればようやく第2インクラへとたどり着けるはずだ。
写真が分かりずらくて申し訳ないがここが軌道の終点。(だと思われる)
これは下流方向をむいたところ。場所的にはやや大きめの沢を越えたところで軌道は終わっていた。その沢も残念ながら橋台や石垣など遺構らしきものは全く見当たらない。
そして下流方向へ軌道をたどってみたのだが平場がある場所はまだましなほうで、なるべく平行に歩いて道の続きを探すというぐらいに軌道跡が途絶えている場所が多かった。以前の探索で見つけた平場の断片が軌道跡で正解だったのだ。
歩くこと30分。かなりしっかりした軌道跡が現れたところで、ぷっつりと道が途絶えてしまう。ついに来たか。
残念ながら明確なインクラインへの接続地点が分からなかったため、斜面を少し降りてみる。
左手に急斜面の坂が姿を現した。あった!インクラインだ。
これが音水の第2インクラインである。
波賀森林鉄道 音水の4つのインクライン 12へ続く