働いている人が自宅と職場を往復する際に使う道を通勤路と言う。そんな通勤路の1つ。
2016年11月、岐阜にある小坂森林鉄道の兵衛谷支線を探索していたとき、人工物が目に飛び込んできた。
レールで作られた桟道があった。小道が下に向かって降りている。
ここは濁河川の本流にさしかかったところで、眼下は断崖絶壁である。こんなところに道?いや、この近くには向こう岸の濁河支線に通じる索道がある。基本的に索道は荷物の運搬のみで人はーおおっぴらにはー乗ることが出来なかった。即ち、この断崖を谷底まで(110m程)降りて、向かいの軌道の高さまで(170m程)登らなければいけない。そのための道に違いない。無論天気がいい日ばかりではないだろう。雨、ましてや雪が降ったときにもこの道を使わざるをえなかっただろう。積雪時はどうしてたんだろ。ちなみに楽をしようと思うと、自分たちで加工した吹きっさらしの足場に乗って高さ100m以上の楽しい空中サーカスである。どちらも地獄だ。
それはともかく、今は兵衛谷支線の探索が先決である。あまり寄り道をしていられない。だからちょっとだけ覗いてみた。
・・・・・・行けないこともないが、気軽な代物でないことも分かった。とりあえず好天が続いたあとにアタックしよう。
Commuter line act 2(小坂森林鉄道濁河索道通勤路)へ
参考サイト「山さ行がねが」様
「森林鉄道廃線跡解体新書」様