人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

紀伊半島の森林鉄道・林用軌道群① 妹尾森林鉄道 3(完)

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軌道跡が土砂に呑まれた場所から車道に上がってみる。ちなみに土砂、というか河原へ降りるランプの先に軌道跡は確認出来なかった。

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しかし、しばらく進んだ先ぐらいで(気づいたのは帰り道で正確な場所を覚えていない)道路の上に石垣が。最初は砂防用のものかと思ったが、念のために登ってみた。

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どう見ても軌道跡っぽい。しかし河原から車道の上のここまでかなりの高低差があるがどこで登っていたのかが分からない。謎である。

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これは対岸へ渡るための道で、今来た道と軌道は上流までずっと左岸を通っている。(と思う。)そして家が散見するこの辺りが妹尾という集落である。

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集落を越えて更に進む。すると、

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またもや石垣が。しかし現道に削られているためさほど残っていない。

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大きな切り通しが現れた。

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これだけの大きさとなると・・・

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やっぱり平場がある。だが単なる旧道か、軌道跡かは分からない。しかし、この先で

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この狭さと釘がうたれた木の残骸。これは軌道の木橋跡か!?多分間違いないだろう。

今までにも桟橋と思われる場所はあったが、木材が残っていたのはここだけだ。

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そしてそれ以降は遺構を見つけることはなかった。やはり車道に転用された部分が多いとその痕跡を見つけるのは難しい。詳しい資料もなしに行き当たりばったりの現地調査だとこんなものだが、ネットにも書籍にも載っていない物件(ご馳走)を自分の足と目で読み解いていく楽しさというのはまた格別である。マイナー万歳。

 

       紀伊半島の森林鉄道・林用軌道群① 妹尾森林鉄道(完)