上流側坑門を正面から見た後、取りあえず軌道跡を上流方向へ進む。
対岸を見ると上の方に林道のガードレールが見え隠れするが高低差が凄まじい。
しばらく歩いて右(東)に向きを変えたところでちょっとした平場が現れた。どうやらここは飯場跡らしい。
遺留物がいろいろあったが個人的にはレールか犬釘を所望する。
販場を過ぎてすぐに左(北)に曲がると軌道跡は姿を消した。写真のちょうど雪が残っているあたりで路盤が途切れて普通の斜面になっているので多分ここが終点だと思われる。ただ、ここまでレールが引かれていたかは不明。また、最後の曲がり角の対岸に小さな滝が流れ込んでいるのが見えたが、それこそが朝イチで撤退した突入地点だ。
隧道まで戻ってきて一応下から登れないか試してみるが、やはり足場が悪すぎるので無理。一旦そのまま帰ろうとしたが、ふと、下流側の路盤を忘れていたことに気付いて川を渡って斜面をよじ登る。
そこには築堤があった。風化しつつもなだらかな盛土が軌道跡だと主張している。写真は上流方向を向いているが、このおだやかな景色も・・・
ここから牙をむく。分かっていたことだが私は足がすくんだ。しかし同行のみずさんは躊躇無く前進する。なんておt思い切りがいいのか。
なんとか行けそうなので自分も後に続く。
一目瞭然、断崖絶壁である。
穴が有ったら入りたいとはこのことか。(違います)
ちなみにこの時の会話でたがいに相手が崖っぷちを歩いているのを見守っていたときが1番怖かったのだった。
山梨の林用軌道に再戦 4 へ続く