情報源はまたまた日本鉄道旅行地図帳。和歌山県の古座川町に軌道跡を示すラインが描かれている。地図と見比べると古座川の支流の久留美谷という場所のようだ。2014年紀伊半島縦断の際に軽く立ち寄ったというか、ぶっちゃけ下見レベルの探索。
ここがその久留美谷の入り口。地図に書かれた地名は端郷。そして橋のプレートには端郷谷川の名前がある。ソーラーパネルがはばを利かせているが、この広さは貯木場だったのかもしれない。
家や田畑が無くなると未舗装の林道になる。
きれいな流れだ。
しかし肝心の軌道の遺構が見当たらない。現在の林道にそのまま転用されたとすると何も残っていないかもと半ば諦めながら進んでいくと、林道の横に並行して小道のようなものが見えた。
あやしい。幅といい雰囲気といい軌道跡に見えるが確信は持てない。
怪しい場所を過ぎるとまた普通の林道が延々と続く。
切り通しが現れた。ここが軌道跡ならば・・・
平場と削られた岩壁。軌道跡の可能性が高い。
切り通しを少し過ぎたところで探索終了。時間の関係もあったが単純に林道に飽きてしまった。というわけで中途半端かつ、決定的なものが出なかったためお蔵入りしていたが、最近になってネットで地元の高校生が調査したという記事を知ったためお蔵出し。やっぱり軌道はあったのね。場所的に紀伊半島最南端の林用軌道かもしれない。やっぱまた行こう。
紀伊半島の森林鉄道・林用軌道群③ 端郷林用軌道 完