前回のラスト 道が消えた。
台風によるものか経年によって崩れたものか分からないが、とにかく前進する。
道が復活した。と言っても見ての通りで、道の痕跡と言った方が早い。
河原との高低差はこれから徐々に小さくなっていく。
所々に残る土工の跡が軌道跡だと示している。
路盤が崩れたか木橋が架かっていたのか。ここは無理だと判断し河原に降りる。
水量というか実際の川幅は広くないので崩れかけの路盤よりも歩きやすい。
この後路盤と河原を何度も昇り降りすることになる。
長く歩けそうなら路盤に復帰。
切通しも現れて路盤が安定したと思ったら・・
次の瞬間足元が無くなっている(笑)
やがて勢いよく流れる沢が現れた。
珍しくしっかりした橋台が残っている。
大きめというか長めの木橋か桟道で越えていたのか・・ん?
!? 地中から流れ出ている?
なんだこれ?自然のもの?坑道?水路?岩清水なんてレベルの水量じゃないが、そういうものだと言われると反論できないけど。まあ林鉄以前からこうだったというのは確実だが。
まあ結局、林鉄には関係ないのでスルー。
むこうに路盤の続きが見える。
写真中央を横切る軌道跡。わずかに石垣が見える。
岩を削って路盤にしたのか。
魚がいっぱい泳いでいる。なんだろ?
だんだんとぶつ切りに残っている路盤に登るのが億劫になってきた。
そのおかげでというべきか、川の中にレールが沈んでいるのを見つけることが出来た。
カスリーン台風時に流されたものなら70年以上も沈んでいることになる。
根利森林鉄道その9 南郷-根利区間 3 へ続く