ようやく反対側に立つことが出来た。最初に対岸から見た時は越えられるのかと思ったが、結局は普通に道(踏み跡)を歩いただけだ。
よし、先に進もう。
で、 舌の根の乾かぬ内にこれである。(谷を出発して3分後)
奥に見えるU時の切通しが遠い。
しかしここにも高巻きの踏み跡が。ありがたやありがたや。
高巻きして難所を越えた後振り返り。
切通しを越えて進む。
と思ったら少し先にやや大きめの谷が見えた。
谷の向こうに切通し!
斜面を削った切り取り工の路盤が延びている。
切通しは一息つけると同時にその向こうがどうなっているのかが怖い。
更に進むと・・・
路盤が不明瞭になった斜面で前方に何かが見えた。
コンクリート製の壊れた遺構。これは?
水槽のように見える。実はこの軌道は犬力軌道(造語)。台車を犬が曳いていたらしいがまさか飲み水用か?分からない。水を引けるような沢も見当たらないが。
角を曲がってすぐは小さな広場になっていた。
石で出来た小さな基礎。
そしてすぐ先にも2つ目のコンクリートの水槽?が。
そして初めは岩だと思っていた謎のコンクリート塊。2本の棒を通した穴がある。
遠くまで見渡すことが出来ても木々が影になってよく見えなかったりする。まだ、そういう季節だ。
たまに石垣が現れる。
割と断崖絶壁。よく軌道を造ったものだ。
河原は工事の関係で自由に動けないのが面倒だった。おのれリ〇ア。
ある谷間に入り込んだ時、前方が細くなっているのが見えた。崩落しているようだ。
近くに寄ってみると 細いがなんとか通れそうだ。危うげなく小走りで通り過ぎ、後ろを振り向いた。
いい景色が見えた。向こうからはさほどでもない感じだったが、反対側から見ただけで難易度が上がったように見える。不思議だ。ちなみにこの写真は小渋川沿いの探索の中でもお気に入りの1枚である。
久原鉱業所の木材搬出用軌道 FILE 8 へ続く