今回は現役の物件を。
自分は木橋が好きである。森林鉄道にのめりこむようになって、林鉄の木橋のその希少さを知ったころから特に興味を持つようになった。しかしふと気づくと木橋というもの自体が暮らしの中からほぼ姿を消しつつある。田んぼの脇の水路に架かってるようなやつではなく、生活用の現役木橋を高山市の市街地で2本見かけたので紹介したい。
高山市街地の中心を流れる宮川。この宮川を遡ると宮森林鉄道があるが今日は関係ない。この宮川に流れ込む支流の一つが江名子川で、古い街並みなどの観光スポットに近いあたりは遊歩道が整備され、小さな橋がたくさん架かっている。川沿いを橋を見ながらぶらぶらしていた時に見つけたのがこの橋だ。写真は上流から。
木橋風の橋はたくさんあったが、これは近づいてよく見ると本物の木橋だった。
上はアスファルトが敷いてあり、見た目は普通の歩行者用の橋だ。銘板がなくて橋の名前が分からない。
しかし、下を見ると橋脚が木製だ。
更に下から覗きこむと橋桁も木の完全な木橋だった。
横板に草や苔が生えていて、いい感じをだしている。
橋脚に✖の字の補強が入った由緒正しい(?)造りをしている。
橋の横に石段があったのでぎりぎりまで降りて覗きこむと橋桁に何か付いているのが見えた。
金属のプレート?数字が書いてある。なんか見たことあるような・・・電柱だ!木製電柱を橋桁に転用したのか。曲がりなりにも街中の橋でこれは渋い。
おまけに冬の写真。
雪景色の橋もいい感じだ。