前回の探索で正確な場所の特定は出来ず、もしかして痕跡自体が残っていないのではないかと半ば諦めていたが、今春になって極めて正確な位置を特定することができた。そう、例の赤いやつ、赤色立体地図のおかげだ。

前回と同じルートで渡河をする。今回は6月の探索なので緑が濃い。

川を渡った後、GPSと赤色地図を比較しながら横に移動する。どうやら前回登った谷間は全然見当はずれだったようだ。斜面の左側、上流方向に向けて進んでいく。

やがて小さな沢に挟まれた窪地というか浅く広い谷間が現れた。

二つの小さな沢に挟まれた中洲のような場所。多分ここがインクライン跡だと思われる。
実を言うと、赤色立体地図で見つけた軌跡はインクラインの上半分で、下半分ははっきり写っていなかった。分からない箇所は現地を見て確認するのみだ。

下を覗くと1段平場があって、その下は川に近い。こちらは後回しにしてまずは上を目指す。

残念ながらこの辺りには真っ直ぐな平場や堀割りのような分かりやすい跡は見当たらない。

踏み跡らしきものはあるが、人のものか獣のものか。インクラインには関係ないが。

しばらく登ると左右の斜面が狭まり、細くなった両脇の沢に更に挟まれる真ん中の部分。地形的にここがインクラインの筈だが、岩や地面の凸凹のせいでとてもそのようには見えない。

しかし地形が開けて見渡せるようになった上方になにかが見えてきた。

これは切通しか?もしそうならようやく発見した初めての遺構だが・・・

! ほんの僅かだが苔むした石垣がある。切通しに間違いない。インクラインはここを通っていたのだ。

左側にも石が固まっていたが、バラバラで石垣の形を残していない。

わずかな石垣のみがここにインクラインがあったことを指し示している。

登ってきた斜面を見下ろす。ここまで登って出てきたのはこのささやかな切通しひとつ。以前探索した稲又(稲又森林鉄道 5 - 人生崖っぷち(物理))や田立(田立森林鉄道のインクライン 6 - 人生崖っぷち(物理))のインクラインのように派手な遺構や遺物は出てこないが、これはこれで良し(笑)。残りのインクラインを駆け上がろう。
横澤林道(軌道)のインクライン 4に続く

















レールが残存している渋軌道のあたりから流れてくる大月川。ぶっちゃけレールのほうが見栄えがよろしいがメジャーすぎて食指があまり動かない。



















































































