人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

2020年

2020年を振り返って。紅白も見ずに1年のまとめを(笑)

 

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山梨県早川町の雨畑集落の奥。稲又林鉄の探索の際何度も通った道だが水害で崩落してしまった。現地で初めて知ったのでひどく驚いた。ここは違うが、左奥に小さく見える道は軌道跡。

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 福井県大野市の法善璧と湯上隧道。旧国道で江戸期の片洞門とも言われている。ほんとか知らないが。

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四国遠征。林鉄や木馬道から隧道や橋梁まで回れる限り手を出したが時間がいくらあっても足りない。掲載したのは膨大な写真の中からいぶし銀の一品。

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岐阜県、六厩川林鉄ワサビ谷支線のループ線の橋脚。ここは助言なしでは分からなかった。

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 奈良県十津川村芦廼瀬川の謎の隧道。探索は2019年だが山さ行がねがでまさかの記事に。名前だしてもらってうれしかったです。

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 静岡県掛川市の初代岩井寺隧道。知名度抜群の煉瓦の旧隧道の上に、素掘りの旧旧隧道があるとか房総に負けない遠州クオリティ。

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 和歌山県古座川町の木流し隧道。現地で聞いてその存在を知ることが出来た。地元民最強。

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岐阜県中津川市木橋跡。ここと近くの林鉄木橋が知らないうちに落橋していてすごいショックだった。

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 釜川森林鉄道。目立った遺構は少ないがネット上でまったく言及されていなかったので純粋に探索を楽しめた。踏破出来なかったのが心残り。

 

 とまあこんな感じの1年でした。それでは皆様良い廃道を。

新庄の隧道+α

福井県美浜町の歴史文化館の企画展「ネコふんじゃった!?~興道寺遺跡で見つかった土器に二ャンとネコの足跡が?~」を見に行った際、文化遺産カードというものを知った。町内の遺跡や文化財の写真を撮って歴史館等で提示するともらえるカードだが、その見本の中の一枚が目に留まった。 ”新庄の隧道” と書かれた工事中の写真が使われたカードだ。聞いてみると歴史文化館の前の通りを山側_南へ進んだところにあるという。これは行くしかない。

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車をしばらく走らせ新庄に入ると写真のような分岐が現れる。ここは右側を道なりに進む。

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5、600mほど進み、左に曲がり細い道に入る。

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隧道だ。

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扁額がないが立派な坑門と、これまた立派な記念碑とお金こんだけ出してやったぞ石板。

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田代隧道。 大正14年の生まれだ。

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 誰だぁ~やんちゃしたのは!・・・・・まさか仕様!?

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 山に分断された隣の地区につながっている。

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 オレンジの苔のせいでこちらの坑門はそこはかとなく煉瓦隧道っぽく見える。

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 坑門の両脇に石仏(?)が埋め込まれている。それよりも・・・

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 隧道の上に見える明かりが意味するものは、切通しの旧道!後でいろんなサイトでこの隧道が紹介されているのを知ったが、流石に上の切通まで記事にしているとこはなかった。これがタイトルのプラスアルファ。

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 あ、やっぱり扁額がない。

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 周りを見渡すと切通しに通じる道というか踏み跡を見つけたが、通行人や車から丸見えだし、草が茂った斜面の足場は非常に悪い。

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 一歩間違えると車道に滑り落ちる斜面の踏み跡を慎重に歩く。

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 坑門の上へ。

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見事な切通し。

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 振り返ると道路が見えた。結構急坂になっている。

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 横を見上げるとこんな感じ。かなりの深さがある。

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 反対側に抜けると街並みを一覧出来た。良い眺めだ。

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 こちら側の道はさっき入った坑門に向かっていたが、民家の庭に転がり落ちそうだったのでたどるのはやめておいた。

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 戻るのが嫌だったのでなんとかこちら側に降りられないかと探していると、この御神木(?)に通じるさびれた道があったのでそこを降りてみた。

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 神社の裏手に降りることが出来た。

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神社の入り口にモニタポストがあった。そうかここは原発銀座だ。

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 歴史文化館まで戻って写真を見せてカードをゲット。予想外の探索も出来て満足の物件でした。

 

                新庄の隧道+α 完

根利森林鉄道その13 南郷-根利区間 7 とりあえず完

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前回探索した2015年から5年ぶりに根利を訪れた。

写真は南郷温泉しゃくなげの湯の裏手から撮った”日向南郷”の集落だ。

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 視線を右に移すと崖になっており、探索で歩いた林道はこの上を通っている。

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 よく分からない。根利から"南郷"まで軌道が通っていたのは間違いないのだが、このあたりのルートがどうにも分からない。崖下に路盤があったのだろうか?

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 という訳で分かるところからたどることにした。前回路盤に突入した柿平の外れの芝生の広場から逆行してみる。

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 が、広場が終わると路盤は消えて斜面しかない。平場はどこだ?

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 軌道跡を見つけることが出来ず,とにかく進んでいくと、目の前に現れたのは

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 水際が大きくえぐられた崖だ。初見はかなりインパクトがあった。と同時にここを軌道が越えていた?とすごく悩むことになった。

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 少し引いて

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回り込んでみても軌道跡らしきものは見当たらない。

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 平らな河原が広がっているが、これは砂防ダムによる土砂の堆積のせい。ということはこのあたりの軌道跡は既に埋まっている可能性もあるのか?

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 河原からレールがにょっきり。だが、残念ながら真相の解明には役に立たない。

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 木々が茂る斜面に再突入するが路盤は見当たらず、集落からでたゴミが散乱していた。山奥の集落あるあるである。

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更に進むと岩盤が露出している。どう考えてもここは”ない”

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 砂防ダムが見えるとこまで来たが結局はっきりしたことは分からず撤退することとなった。

家に帰って再度資料をあたってみた。「山の幸を運んで」に載っている手描きの路線概要図には”南郷”まで軌道が描かれている。絶対軌道があったはずなのだ。本文にも最初に”日影南郷”から小松まで3708mが開通したと・・・まて、”日影”南郷?

路線図だと一度も本流を渡らずに根利川の北側、つまり右岸を通って”南郷”まで描かれているが、1枚目の写真に映っている川の北側にある集落は”日向”南郷だ。”日影”南郷はしゃくなげの湯がある川の南側の集落だ。路線図をずっと鵜呑みに(5年間)していたが本流渡ってるじゃないか!対岸の左岸側は完全にノーマークだったので全然調べていない。迂闊だった!

流石に距離があるので簡単に再訪できません。という訳でお近くにお住まいの方は是非調べてみてください(笑)

 

            根利森林鉄道 とりあえず完

 

  参考文献 よみがえれボールドウィン実行委員会編 沼田営林署根利森林鉄道調査報告書『山の幸を運んで』

 

根利森林鉄道その12 南郷-根利区間 6

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 これまで本流沿いに進んできたが、ここで左に曲がって支流に入り込む。

 

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 石垣が少しだけ残っていたがすぐに路盤は消えてしまっている。

 

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 本流との出合いにある砂防堰堤のせいで土砂が堆積して平らな河原になっている。

 

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 土砂で埋まってない辺りまで進んだが、軌道跡の姿は見当たらなかった。

 

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 少し戻って赤いテープのある場所から対岸に登ってみた。

 

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 あっさり軌道跡に復帰した。が、橋台も見当たらずどこで川を渡っていたのかは分からなかった。

 

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浅い掘割の中を進み

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大きな切り通しと
 

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 小さな切り通しを抜け

 

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 難所を振り返った後に

 

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 またもや難所

 

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 そうやってしばし進むと

 

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 なんとなく見覚えのある広場に出た。

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 切り通しっぽい場所を抜けると

 

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特徴のある砂防堰堤が見えた。前回、森林鉄道祭の時に到達した場所にようやく反対側からたどり着くことが出来た。

 

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本来なら軌道跡を引き続き辿るところだが、時間的に余裕がないことと、実は途中で足を攣っており、身体的にも余裕がないことから素直に林道を歩くことにした。

 

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 ゲートを逆に抜けて林道を歩く。

 

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 根利の端辺りまで来て住んでる方とあいさつを交わしたのだが、この辺りは熊が出るぞと忠告をされた。いや、ここまで来て言われてもと思ったが、当時そのへんの注意をあまりしていなかったので、これ以降は気を付けるようになった。

 

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 ようやく根利にたどり着いた。

 

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 根利から県道へと上がり、朝の仕込みの場所へ

 

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 折りたたみ自転車で南郷へ戻るのだ。ここから8km歩くのはちとつらい。

 

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 自転車で県道を走ると35分ほどで車に着いた。日中歩きどおしだったことに比べて一瞬と言っていいような帰路だった。

 2015年の探索で完全廃道部分は踏破したが序盤の南郷から柿平の軌道部分は未踏破のままで終わった。2020年にその未踏破部を探索したが結局、よくわからないということがわかった。そのレポをもってこのシリーズのとりあえずの区切りとしたい。

   

        根利森林鉄道その13 南郷-根利区間 7へ続く

 

根利森林鉄道その11 南郷-根利区間 5

いろいろあって遅くなりました。今探索における山場のひとつです。

 

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 まさかの隧道出現。ということは跡形もなかったが今歩いてきた斜面が軌道跡の成れの果てだったわけだ。名称は不明。

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隧道は真っ暗で、出口の明かりは見えない。 一応右を見てみるが迂回するのは厳しそうだ。

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 少し踏み込んで振り返りの鉄板の構図。

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 荒々しい素掘りの断面が奥に続いている。

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閉塞している! 抜けられないのか? いや、まだだ!

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 ライトを消すと光が浮かび上がった。貫通している!

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 苦労して隙間から抜け出すと、目の前には落石ネットが。

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 抜け出た所はご覧の通り。現在はどうなってることやら。

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 少し離れたらとても隧道があるようには見えない。

 

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 下を見下ろすと堰堤が見える。コンクリでガチガチに固められた法面の上にいた。

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 法面の上からなぜか一旦河原に降りている。写真も撮っていないし、記憶に残ってないので分からないが軌道跡を辿れなかったためだと思われる。

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ご覧の通り伐採された枝や丸太が放置されている。人の手が入っていても人の気配は無い。しばし路盤を探し、軌道跡に復帰した。

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 横を覗きこんで石垣があると軌道跡だと確信できてほっとする。

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 切り通しを抜け

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 更に先に進む。

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 きれいな場所があれば

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 こんな、少し危ないところを突破したり。

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 堰堤を横目に

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 えぐられたように崩落した路盤が現れるが

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 なぜかここにはロープがはってある。

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 石垣と切り取り工によって延びる軌道跡。そろそろ探索も終盤だ。

 

          根利森林鉄道その12 南郷-根利区間 6へ続く

 

根利森林鉄道その10 南郷-根利区間 4

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 ごりごり削られて元の地形が分からない。

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 高巻きした場所で予想外の発見。

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 こんな所に石碑?・・・墓じゃないよな?右の信しかはっきり分からない。下は香?かなり昔のもののような気がする。

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 右側には〇〇一月?本当になんだろう?

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 更に進む。

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 ありゃ。

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 ここは無理だ。下へ逃れて本日二度目の

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 入水~。ここから長く川を歩きそうだったのでウォーターシューズに切り替える。

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橋が見えた。県道と小松の集落を結ぶ橋だ。

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川から路盤によじ登る。林鉄祭りの帰りに立ち寄った場所にようやく到達した。

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 ココの橋。何の変哲もない橋に見える・・・が、

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なんと旧橋の上に現橋が乗っかってる。

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 この道が軌道跡だ。

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 小松の集落を抜け

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 行き止まりには封鎖されたトンネルが。

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小松トンネル 平成9年11月  国営赤城西麓農業水利事業所長 丸山要嗣と書かれている。農業関係?

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 それはともかくとして進むべきは多分こちらだと思われる。

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 斜面しかない(笑) 路盤のろの字も見えないときている。

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 かすかに踏み跡があったが下に降っていく(笑) もっと上?それとも下?いったいどこが軌道跡なのか・・・?

 

 

 

 

 

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 あ?

 

        根利森林鉄道その11 南郷-根利区間 5 へ続く