人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

2018-01-01から1年間の記事一覧

2018ラストを駆け抜けて

年末年始休み無しなのに11月、12月の休日を駆け抜けました。更新滞ってすいません。 あと6分で新年だ(笑)それでは皆様よい廃道を。

山梨の林用軌道へ再戦 1

山梨のとある林用軌道へ行ってきた。レールは無く、橋も無い。だが1本の隧道がある。以前あるブログで記事を見て行ってみたのだが、その日2つめの探索があだとなり夕暮れのためにタイムアップ。隧道手前で泣く泣く撤退するはめになった。今回はリベンジだ…

気田森林鉄道 4 コンクリート橋梁群 後編

かなり大きなコンクリートアーチ(?)姿を現した。上部は土砂が溜まっていて横から見なければその存在に気付かないほど斜面の1部と化している。 近寄ってみると実際には橋でなく、岩盤と一体化した桟道のような造りになっている。 なんだろう?支保工?雑な…

気田森林鉄道 4 コンクリート橋梁群 前編

軌道はここで左岸から右岸に渡っていた。気田林鉄で最長の橋が架かっていたらしい。残っていればともったいない感じがするが、すぐ下流にダムがあるので安全のために撤去したのではなかろうか?橋脚は流れてきてるけど。そして川を渡ると・・・ 橋台と主塔が…

気田森林鉄道 3 植田~門島

小石間隧道を抜け気田川沿いに進むと植田の集落に出る。写真の左の道は堤防沿いに、右の道は集落の中を進む。軌道はどこを通っていたのだろう?ちなみに貯木場のある篠原からこの植田までが昭和10年に最初に開設された区間である。 植田の集落 集落を抜け…

土室川林用軌道ダイジェスト

気田林鉄の記事で行き詰まっているので8日に行った土室川の探索のダイジェストを。たまたま知ってる方が行くのを知ってストーキング・・もとい待ち伏せ・・便乗させてもらった。ちなみに5年ぶりの再訪だ。 最奥部で昼飯食ってたら背後の川の斜面をクマが滑…

気田森林鉄道 2 仙郷橋~小石間隧道

篠原貯木場を出ると右上の国道362と左下の杉川に挟まれて軌道跡は続いている。 やがて正面に”新”仙郷橋が見えてくる。平成生まれの新しい橋で、この橋の下をボックスカルバートのトンネルで抜けると・・・ コンクリートアーチ橋 ”仙郷橋” が現れる。 08…

気田森林鉄道 1 篠原貯木場

*このレポートは起点の貯木場から最奥部に向けて紹介していきますが、その時の気分や好みで探索を繰り返したので時系列がバラバラになっています。 ここが気田森林鉄道の起点である篠原貯木場の跡地。2012年4月撮影。この場所は気田川の支流の杉川によって…

気田森林鉄道 0

気田森林鉄道「仙郷橋」。これは自分が初めて撮った林鉄の写真だ。静岡県西部の山奥に位置するこの森林鉄道は本線の全長が33km。初めて歩いた林鉄であり、最も多く訪問した林鉄でもある。少し長いレポートにお付き合い頂きたい。 気田森林鉄道 1 へ続く

東北遠征日帰りの旅 さん (完)

ここはJRの赤倉温泉駅の近く。のどかな田園風景が広がっているが・・・ 田んぼの向こうに見える堰堤と鉄橋。これが見てみたかったもう一つの物件だ。 大森山林鉄の明神川橋梁。細い、しかし長大なプレートガーターの元林鉄の鉄橋である。 橋の南側は文字通…

東北遠征日帰りの旅 に

途中で立派な旧橋を見かける。座主橋という橋の旧橋だ。 現在の橋の銘板の上に門のミニチュア?正体はこの数十分後に判明した。 現存する江戸時代の番所の門がその正体だった。なんだか観光っぽい(笑) ちなみに旧橋のむこうに旧旧橋の跡があった。こちらはダ…

東北遠征日帰りの旅 いち

前々から気になっていた物件と最近知った物件を見るために7月末に東北(ほとんど宮城だが)に行ってきた。カーナビで片道6時間の道のりを、0泊3日の日帰りだ。 まずは第一目標に向かうため東北道を古川ICで降り、国道47号を北上する。そしてほぼ並行…

日原古道 江戸道へ

というわけで昨年11月にビビッて足を踏み入れなかった江戸道へ挑戦してきた。 たまたま知り合いが江戸道へ挑むと聞いてあわよくば便乗しようという下心ありまくりの探索である。 噂に違わぬ絶壁廃道でしたが、特に路盤が無くなった地点は同行させてもらっ…

尻尾を巻いて逃げ帰ったとこ

次のネタが決まらないのでふと思ったことを。タイトル通りの敗退の記録。 尾鷲の二ノ俣支線。反対側は10mの岩壁を登る。無理。 早川の左岸道路の青崖北。凹部を越えようとして左手でつかんだ岩が剥がれ落ち、心が折れた。落ちると数十m下の川まで一直線…

坂ノ谷森林鉄道 其の8(完)

1瞬隧道かと思ったが、それは切り通しだった。右に向かって大きくカーブしており、ここで180度ターンして再度上流に向きを変えていた。 中で振り返って 名称は知らないがこの特徴的な岩盤のせいで強く印象に残る場所だ。 枕木や石垣、木橋跡などいろいろ…

坂ノ谷森林鉄道 其の7

そこには外れたレールと小さな木橋の残骸が。石垣もろとも緑に覆われて綺麗に朽ちていた。 その先も低い石垣の路盤が続いている。そこには 上も下も埋もれかけてるし一跨ぎ程の長さしかないが木橋が現存していた。木橋と言うにはおこがましいかもしれないが…

坂ノ谷森林鉄道 其の6

小さな沢のところでふと横を見ると レールが1本だけ残っている。元の位置ではないが。 次の沢には石垣・・・橋台が見える。 1本だけだが橋げたが残っている。加速度的に朽ちつつある木製橋梁の中ではこれだけでも嬉しく感じてしまう。 そうこうしているう…

六厩川橋 秋町隧道突破ルート

某オフ会に参加するつもりが雨天による日時変更のため参加出来ず、その前日にソロで突入。1番安いゴムボートとフローティングジャケットとハイテンションを装備済み。 ちなみに1番大変だったのは帰りの高速でタイヤがバーストしたことだった。(家までのこ…

坂ノ谷森林鉄道 其の5

インクラインの跡がはっきりしてきた辺りから上を見上げても終点である上部軌道は確認できない。 横から見て 下を見て レールを発見して 直登すること25分、上部軌道にたどりついた。全体的に土に埋もれつつあり、写真右上の石垣ぐらいしか人工物が見当た…

坂ノ谷森林鉄道 其の4

左側の坂道は作業道。軌道跡は中央を真っ直ぐ。右に小さく見えるのが林道だ。 暗渠(排水口?)がある石垣もあったりする。これは下から見たところ。 林道が川を渡る橋の横に駐車場がある。この奥にある滝の見学者用らしい。軌道跡は写真の左上にある。 ここ…

坂ノ谷森林鉄道 其の3

軌道跡はこのように沢沿いの山側に向かって曲がっていたと思われる。なぜなら 極1部ではあるが曲線を描く石垣が残っているのだ。そして 180度ターンして沢を渡っていた。つまり、つづら折りで高度を稼いでいたのだ。 沢を渡ると右に曲がり またもや18…

坂ノ谷森林鉄道 其の2

橋(の跡)だ!軌道はここで本流を渡っていた。橋台と築堤がとてもきれいに残っている。 下流方向から。 対岸から。 そして今度は左岸に沿って進んでいくが、林道の対岸という人が入りにくい立地のせいか枕木が少し残っている。 森に還りつつある枕木と犬釘 …

坂ノ谷森林鉄道 其の1

今回のレポートですが、実は1回目に踏破したときの撮影データを間違って消してしまったため2回目の探索時の写真で紹介します。そのため本来は発見した順番で紹介するつもりでしたが、わかりやすく起点から順に紹介していきたいと思います。 兵庫県と鳥取県の…

次回予告

仕事がひと段落ついたため活動再開。 以前記事にした音水、中音水支線を含む波賀森林鉄道。 そこから更に北に進むと兵庫県と鳥取県の県境に戸倉峠がある。 戸倉峠には新、旧のトンネルがあるがその更に上には 未成隧道がある。というのは一般的な常識だが、…

富士林用軌道 吉田胎内樹型付近 後編

軌道跡は小さな石垣の土盛りと 荒々しい切り通しを抜けて真っ直ぐに延びている。 胎内神社に近づいたところで緩やかに右にカーブを描き 行きに渡った枯れ川に沿ってしばらく進む。 しばらく進むと軌道跡は途切れてしまうが、足元と対岸に橋台が残っていた。…

富士林用軌道 吉田胎内樹型付近 前編

17年11月。ここは山梨県の富士北麓公園の南にある交差点。この近くに吉田胎内樹型という天然記念物があり、そのそばに富士林用軌道(名称は日本鉄道旅行地図帳より)の軌道跡が残っているらしい。ただ地理院地図で見ると車での最短アクセスポイントが富…

紀伊半島の森林鉄道・林用軌道群② 南古谷川林用軌道(仮)その5(完)

前回少しだけ歩いた軌道跡を今度は林道から眺めながら歩いていく。 しばらく歩くと川はだんだん浅く狭くなってきた。 橋台を見つけた、が、この辺から軌道がどちらを通っていたのか分からない場所が増え始める。崩れているのか、桟橋で越えていたのか、林道…

紀伊半島の森林鉄道・林用軌道群② 南古谷川林用軌道(仮)その4

南古谷川に沿って進んでいく。予想以上に状態はいい、即ちとても気持ちが良い。 たまに崩れていたりするが、場所によっては石垣の断面が見えて興味深かったりする。 見事な石垣が目を楽しませてくれる。 更に渓谷の景色も素晴らしい。 片洞門ばりに突き出た…

紀伊半島の森林鉄道・林用軌道群② 南古谷川林用軌道(仮)その3

前回から2週間後、再びこの地を訪れた。道路幅が広がった場所に車を停め、今来た方向ー下流方向を向いたところだ。 一旦戻って前回は行かなかった川の右岸に沿った道を進んでみることにする。ふと橋から河原を覗いてみた。すると・・・ レールだ。前回は気…

紀伊半島の森林鉄道・林用軌道群② 南古谷川林用軌道(仮)その2

川の向こう岸に石垣が見える。つまり、林道に潰されていない軌道跡が残っているのだ。これは個人的に一番うれしいパターンだ。手つかずの軌道跡を歩いて楽しむのと、側面から眺めて楽しむのと、両方楽しめるからだ。 川幅が狭まったところで渡河して路盤によ…