人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

2019-01-01から1年間の記事一覧

2019

この1年を振り返ってみる。引っ越しがあったせいで行動範囲が広がったのはこの趣味という点では良かったというべきか。 土室川森林鉄道の隧道発見時。画面中央の岩の左にコンクリートのポータルが見えている。よく地面に露出していたもんだ。 レアものである…

六厩川橋セカンドアタック

岐阜県の荘川にある廃橋 ”六厩川橋” に二度目の挑戦。前回はソロで橋に到達したが疲労と恐怖感で渡るのはやめてしまった。今回は歴戦の猛者たちに混じっての挑戦となる。その数9人。某サイトではアベンジャーズと例えていたが私は9人の戦鬼と思い浮かべた…

浦森林鉄道 瀬戸峡のコンクリートアーチ橋 後編

アーチ橋の横をえっちらおっちら登ります。 中に入って一休み。 到着。手前のコンクリ桁の橋はいかにも林鉄だが、アーチ橋の上が堆積した土砂と草木のせいで橋上っぽくない。 下を覗くとそれなりの高さはあるが橋が大きいせいで怖さはない。 振り返ってパシ…

浦森林鉄道 瀬戸峡のコンクリートアーチ橋 中編

渓谷をまたぐ巨大なコンクリートアーチがその姿を現した。 後ろを振り向くと林鉄が隧道で抜けていた大きな岩山が見える。今回はこちら側の路盤はパス。 目の前に到着した。でかい。林鉄用のアーチ橋としてはかなりの大きさだ。それゆえに見ごたえも十分。だ…

浦森林鉄道 瀬戸峡のコンクリートアーチ橋 前編

遠山森林鉄道の探索の翌日、せっかく長野まで来たのでもう一カ所ぐらいと思うが本格的な探索をする程の余力はない、ということで気になっていた浦森林鉄道の橋を見に行くことにした。 ここは長野県伊那市。中央道を駒ケ根で降りて天竜川を渡り峠を越えたとこ…

遠山森林鉄道本線 神の岩付近の橋

あるくこと ここは長野県の遠山郷。通称 "梨元ていしゃば" と呼ばれている遠山森林鉄道の起点からの景色である。何年か前にソロで遠山川に沿ってピンポイントで探索をしたことがあるが、今回は支流である北又沢ー実は森林鉄道はこちらが本線ーにある”神の石”…

霧ヶ滝森林鉄道 上部軌道

兵庫県の北部、新温泉町を流れる岸田川。その上流部にあったのが霧ヶ滝森林鉄道。情報源は毎度おなじみ新潮社の日本鉄道旅行地図帳の路線図。しかし地形図と見比べてもいまいち軌道跡がはっきりしない。とりあえずネットにあがっていた上部軌道の一つをメイ…

閑話 渡れない橋

林鉄関係ではない小ネタを少々。 探索地点への道中、車窓から目についた物件。場所は京都。 一見ただの橋に見えるが近づいてみると・・・ 既に役目を終えたらしく 鉄骨の橋桁のみ。普通に渡れそうな感じだが、ロープがはってあり、しかも交通量が多い国道の…

二ノ俣森林鉄道ダイジェスト

先日行ってきた三重の二ノ俣森林鉄道をダイジェストで ここより奥にある二ノ俣支線や高度差700m上方の大台ヶ原に続く軌道など幾度となく訪れた場所だが、ここはスルーしてきたので今回の探索に便乗させてもらった。 が、 軽い熱中症になってしまい同行者…

尾上郷森林鉄道 第四話 (第一次探索完)

最初の谷まで戻ってきました。ちなみに親柱をチェックすると”こくろだにばし”の名が。支線があった大黒谷と対になっているようで覚え易い名づけ方だ。しかし ”小” 黒谷といっても、そう簡単に降りられる高さではない。真下へそのまま降りられれば楽なのだが…

尾上郷森林鉄道 第三話

やっとコブ谷に到着した。6月だけあって緑が生い茂っている。 緑に包まれた谷の奥に目を凝らすが、路盤らしきものは ”何も” 見えない。おかしい。考えられる正解としては谷への入り口はここではなかった、木製の桟道で出来た作業軌道のようなものだった、完…

尾上郷森林鉄道 第二話

予想外の隧道発見にテンションを上げながらもまずは当初の目標である支線があった谷を目指す。ちなみに隧道の続きの路盤は林道上からは確認することが出来なかった。 しばらくは景色を楽しみながらウォーキングだ。 一瞬木橋かと思ったが丸太を組んで作った…

尾上郷森林鉄道 第一話

ここは岐阜県にある道の駅 桜の郷 荘川。2018年6月の4時30分。朝である。今回のターゲットは御母衣ダム湖の西、尾上郷川沿いに存在していた「尾上郷森林鉄道」。”国有林森林鉄道全データ 中部編”の地図を見ると貯木場はダム湖の下、軌道跡も大半は林…

次回予告 

岐阜県白川村にある廃吊り橋。その存在がメジャーになった今でも容易に近づくことを許さない高難度の廃物件。そこにたどり着けば一人前の探索者とも言われている。到達したという話も最近は増えてきたが涙を呑んだという話も少なくはない。 ” 六厩川橋 ” 御…

久原鉱業所の木材搬出用軌道 FILE 3

右(下流方向)を見る。木のせいで微妙に見通しが悪い。 まずは上流方向へ向かってみる。雪は適度に積もっており凍結もしていないが油断はできない。慎重に歩を進める。 軌道は小さな切り通しを右に曲がりながら抜けていく。 浅い谷間に出た。 こちらの谷はエ…

久原鉱業所の木材搬出用軌道 FILE 2

日が落ち始めたころに大鹿村にたどり着いたが、食事をとれそうな店もスーパーやコンビニも見つけられず、かろうじて見つけたガススタ併設のJAで食べ物を探しながら最悪インターの近くまで戻らにゃいかんと途方に暮れていると店主さんに何かお探しですか?…

久原鉱業所の木材搬出用軌道 FILE 1

2018年2月某日、朝から私は布団にくるまりネットをぼーっと眺めていた。せっかくの連休初日だったがいまいちテンションが上がらず、それでもどこかおもしろいとこはないかと検索をかけているとひとつの記事が目についた。ここはすごく楽しそうだ!すでにお…

久原鉱業所の木材搬出用軌道 FILE 0

長野県にある天竜川の支流のひとつ小渋川。右岸を走る県道59号から冬に対岸を眺めると1本の白いラインが見える。道、いや、軌道跡である。 引っ越しと仕事が落ち着いたので、そろそろ再稼働します。近場のうちに山梨や関東をもう少し回っておけばよかった…

引っ越しします

引っ越しのため更新は4月になります。自家用車、機、艦の写真でも眺めながらしばらくお待ちください。・・・また日本海・・・・

紀伊半島の森林鉄道・林用軌道群③ 端郷林用軌道

情報源はまたまた日本鉄道旅行地図帳。和歌山県の古座川町に軌道跡を示すラインが描かれている。地図と見比べると古座川の支流の久留美谷という場所のようだ。2014年紀伊半島縦断の際に軽く立ち寄ったというか、ぶっちゃけ下見レベルの探索。 ここがその…

気田森林鉄道 6 森山隧道上流側坑門~県道合流地点

これが森山隧道の上流側である。距離的に予想がついたが、入口付近が崩れて閉塞しているようだ。ちなみに今回使用している写真は全て2011年のもの。 坑門自体が潰れているが、わずかに残ったアーチが隧道の存在を知らしめている。 坑門の近くに小さな作業道…

気田森林鉄道 5 森山隧道

崖の中腹にぽっかりと開いた坑門。これが気田林鉄唯一の廃隧道である森山隧道だ。これ以外の隧道は全て車道に転用されている。 川からの高さはこんな感じ。ちなみに隧道の手前の路盤は崩落がめんどうくさかったため、河原からしか見ていない。更に、この写真…

山梨の林用軌道に再戦 4(終)

築堤は沢で途切れていたが、下流側に軌道跡は続いている。どこかで本流を渡っていたはずなので南下して橋の跡を探す。写真は振り向いたところ。 進むうちに路盤が不明瞭になっていったが、痕跡が全て消えてしまった訳ではない。途中で複線になっていたり わ…

山梨の林用軌道に再戦 3

上流側坑門を正面から見た後、取りあえず軌道跡を上流方向へ進む。 対岸を見ると上の方に林道のガードレールが見え隠れするが高低差が凄まじい。 しばらく歩いて右(東)に向きを変えたところでちょっとした平場が現れた。どうやらここは飯場跡らしい。 遺留物…

山梨の林用軌道に再戦 2

想定していたルートが氷結して通れなかったため、とりあえず対岸の隧道に近い場所を目指してみる。 見えた!上流側の坑口だ。葉が落ちている今だからこそ容易に見つけることが出来た。 下流側の坑門も角度がぎりぎりだったが確認することができた。 こうなる…