軌道跡は小さな石垣の土盛りと
荒々しい切り通しを抜けて真っ直ぐに延びている。
胎内神社に近づいたところで緩やかに右にカーブを描き
行きに渡った枯れ川に沿ってしばらく進む。
しばらく進むと軌道跡は途切れてしまうが、足元と対岸に橋台が残っていた。橋(たぶん木橋)自体は残っていないが貴重な遺構である。
おそらくこんな感じ。
川を渡りしばらく進むと道と交差していた。なぜか道に出るところに枯れ枝が積んであったが一応道を塞いでいるつもりなんだろうか?
道を越えると倒木だらけの掘割になり
先ほどの川の支流に出ると今度は坂道で河原に降りて地面に飲み込まれていた。橋があったかは分からない。
対岸には土手を斜めに削った掘割が左・・・下流方向に延びていた。
軌道跡はこの後川沿いに進んでいたようだ。が、一番最初に迷った原野に突入したあたりで完全に軌道跡をロスト。遺構が何もないほぼ真っ平な原っぱではどうしようもない。
それでも地図と地形を見ながら彷徨うこと10数分でなんとか軌道の続きを見つけることが出来た。このあたりから軌道跡の土盛りが明瞭になっていたおかげである。
テープの目印があったので一応は道として使用されているのか?この道もほぼ真っ直ぐに伸びており、やがて車道にぶつかった。富士北麓公園の南の道だ。
写真は車道から出てきた軌道跡を振り返ったところ。こちら側から見ても藪のせいで気づくのは難しいだろう。
車道の反対側を見ると一見何もなさそうに見えるが・・・
藪に踏み込んでみると軌道跡の掘割が姿を現した。
掘割を抜けると平地になったがこれまでの経験から曲がらないように真っ直ぐ進む。
軌道は地図にあった林道に合流する。ここからの林道は軌道跡を転用したものだろう。
振り返ってみて。黄線が軌道跡。廃道部分はここまでのようなのでこれで撤収。川沿いの林鉄と違って地味だが意外と楽しめた物件でした。
富士林用軌道 吉田胎内樹型付近 (完)