人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

稲又森林鉄道 2

 

完全に間違っていたと思っていただけにこの発見は嬉しかった。どうやら軌道はもっと前に道から分岐していたようだ。ちなみに後ろを振り向くと・・・

f:id:msx4:20161029225323j:plain斜面にわずかな踏み跡があるだけで平場は見えなかった。とにかく前へ進むことにする。ちなみに切り通しを後ろから見ると”漢らしかった”(笑)

f:id:msx4:20161029230214j:plainしばらく進むと稲又沢で路盤は途切れてしまう。水が無い砂利の河原を反対岸へ歩いていくと橋の一部らしき杭と軌道跡、そして平場が現れた。

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さてはここが事務所跡かと思ったが、あいにく林鉄お馴染みの空き瓶ぐらいしか残っていない。”全国森林鉄道”にはここから斜度30度ほど、延長252mのインクラインで高度を稼ぎ、稲又沢の奥地に達していたとあるがインクラインらしきものは見つからず、逆に軌道跡は稲又沢ではなく本流の雨畑川にそってゆるやかに高度を上げていく。なんかおかしい・・・。f:id:msx4:20161030001433j:plainf:id:msx4:20161030001933j:plain

考察はさておきとりあえず前進してみる。

                   ( 稲又森林鉄道 3 に続く )

 

 

稲又森林鉄道 1

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ここは山梨県早川町の雨畑湖。その湖岸にある雨畑の集落のはずれに見神の滝という見事な滝があり、そこに稲又森林鉄道の貯木場が存在していた。そして軌道跡はほぼ現在の道路に転用されていると言う。確かにそのまま流用するのがうなずけるような場所を道が通っている。

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JTBの”全国森林鉄道”によると雨畑川と支流の稲又川の出合付近に事務所が存在し、そこからインクラインが延びていたという。国土地理院の地図を見ると千島隧道の横から点線の道が河原近くまで下がり稲又川との出合まで通じているので、現地に行く前の自分はこれが軌道跡だと思い込んでいた。(実際には部分的に当たっていたのだが。)

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坑門の横の土砂を越えて侵入する。だが実際に下ってみると平場で道は途切れてしまい、どうやら本流の砂防ダムの作業道のようだった。しかも平場より下へは踏み分け道の急斜面で完全に軌道跡という可能性は消えてしまった。それでもとりあえずはと斜面を降りていく未練がましい自分。河原の近くまで降り、ふと横を見る

       「あ~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!」

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    軌道の切り通しを発見した!    ( 稲又森林鉄道 2 に続く )

初めまして

初めましてペッカーと申します。近所の廃線跡にふと興味を持ちまして、それからネットの先達の記事にのめりこみ、いつの間にか色々な場所に突貫するようになりました。

拙い文と写真ですが、おひまつぶしにでもどうぞ。

なるべくネットに未出のネタを中心にやっていければと思っています。

まずは真夏の軌道探索から。13年8月 稲又森林軌道。

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