巨岩が頭上にそびえる断崖絶壁に刻まれた道をすすんでいく。
はるか下方に川が見える。かなりの高さだ。
ふと振り返ると桟橋のようなものが見えた。家に帰ってから思い出した。あれが例の橋かと。この橋の真価は対岸から眺めて初めて分かる。
この辺一帯はほぼ下まで1直線である。
しばらく進んだところで足を止める一行。そう、ここが最終目標。
突き出た尾根の中腹に平場が見える。そう、これが今通っている道の更に前に作られた旧道であり、今回の探索の最終目標である。しかしそこへ通じる道は既に存在していない。
旧道(黄線・推定)はこんな感じでつながっていたと思われるが、いままで通ってきた道(赤線)を作った際に合流地点は削られてしまったのだろう。最も現道もむちゃくちゃ崩れているので本当のところは分からない。
上からロープを垂らし、平場までのルートを作る。
横のほうから見るとこんな感じ。
何とかルートを確保して先行偵察を行う。ルートクリア!
ロープをつたって平場へ下降する。約1名を除いて。
「あ、上にワイヤーが通ってる。どこに通じてるんだろー」
へたれました(笑)
女性2人を含む他のメンバー全員が行ったにもかかわらずたった一人だけお留守番してました(笑)ちょっと腰にきていて自由な動きができるか自信が無かったというのもありますが、だいたいここは「山さ行がねが」の記事で行きたくないと思った場所ベスト3に入る場所ですやん。今でこそちょびっと惜しかったと思うこともありますが、ずんばらりんと諦めることもこの業界で生きていく秘訣だと思います。(負け惜しみ風に)
さて、メンバーが戻ってくるまで暇になったのでワイヤーをたどってみることにする。向こう岸のプラットフォームに通じているようで、鉱石を運ぶかごが見える。
ワイヤーが弛んでいるせいか山肌を削りながら
はるか上のほうまで伸びていました。へたすりゃ稜線付近まで上がってるのか?
さすがにそこまで時間がないので適当に切り上げました。下に降りるとぽつぽつとメンバーが生還してきました。無事でなによりです。探索もあともうひと踏ん張りだ。
日原古道へ その5に続く