人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

古道・崖道

割石の裏髙崖6 (終)

富山市内から冬の北アルプスを望む。県外から引っ越してきた自分にとっては絶景である。これから赴く場所はこれほど雄大ではないが、小さくても険しい場所だ。 割石集落の南にある岩壁の上を行く古道であり廃道でもある断崖の道。以前、途中で撤退したこの道…

日原古道 江戸道へ

というわけで昨年11月にビビッて足を踏み入れなかった江戸道へ挑戦してきた。 たまたま知り合いが江戸道へ挑むと聞いてあわよくば便乗しようという下心ありまくりの探索である。 噂に違わぬ絶壁廃道でしたが、特に路盤が無くなった地点は同行させてもらっ…

日原古道へ その5(完)

道の下に落ちていたバイクの残骸に群がる面々。 微妙に口を開けた坑口を発見。 どうやら火薬庫らしい。 壊れたゲートがある広場に到着。 バケット式温泉でたわむれる漢2人。(プライバシー保護のため画像は加工してあります) ワイヤーのみが残る巨大吊り橋…

日原古道へ その4

巨岩が頭上にそびえる断崖絶壁に刻まれた道をすすんでいく。 はるか下方に川が見える。かなりの高さだ。 ふと振り返ると桟橋のようなものが見えた。家に帰ってから思い出した。あれが例の橋かと。この橋の真価は対岸から眺めて初めて分かる。 この辺一帯はほ…

日原古道へ その3

紅葉を横目に先を急ぐ。このあたりは広くてしっかりした道が続いている。 しばらく進むと荒れた沢があったが、崩壊を免れた石垣に排水口らしき穴が見える。 ちょっと中に入って見てみると、天井に木筋コンクリートが使ってあった。 そして道は徐々に高度を上…

日原古道へ その2

休憩場所から上を見上げると石垣が見える。道だ。いや、道の跡だ。 足元を確かめながら進んでいるといつの間にか石垣も無くなり、文字通り道なき道を前進する。 下方にコンクリートの構造物が。これは吊り橋の橋台であそこに降りるようだ。 荒れた斜面を慎重…

日原古道へ その1

先日の日曜日、知り合いに誘われて東京の奥多摩に探索へ行って来ました。そこに集ったのは8人の猛者と一人のへたれ、即ち自分のことである。(何故かという理由は後述させてもらう)場所は日原古道。サイト「山さいがねが」で有名になったガチ物件である。…

割石の高崖みち に行くつもりだった 後編

7年前I'll be backとつぶやいたかは定かではないが時に2017年5月、再び割石を訪れた 目指すはもちろん7年前に撤退した旧道だ。 という訳でやってきました旧古道。しかし途中にわずかに残っている石垣が無ければ道だと思わなかったと思う。 あいかわらず高い…

割石の高崖みち に行くつもりだった 前編

ここは岐阜県飛騨市神岡町。ここには「山さ行がねが」で紹介された1本の古道がある。実は上の写真にその道は写っている。・・・おわかりいただけただろうか。 写真の中央、絶壁を横切るこのラインこそが割石の高崖みちと呼ばれる古道であり、現在は送電線の…

十津川対岸歩道(仮)攻略戦 伍(最終回)

風谷ダムがある下流方向を見る。またいつか余程暇が出来たら歩いてみようと思う。 人が並んで歩けない道も踏み跡さえ無い斜面を歩くことに比べれば全然ましである。治山用などの作業道としてこの道は使われていると思われる。 たまに岸壁を削ったり、ちいさ…

十津川対岸歩道(仮)攻略戦 肆

ある意味でドンピシャな到着だった。まさか法面の上を通り過ぎて真横にでるとは思ってもみなかったが。というかあそこで下降しなければどこまで彷徨っていただろうか。ともかく初見から3カ月かけてようやくあの場所に立つ時がやってきた。 到着! 振り返っ…

十津川対岸歩道(仮)攻略戦 参

対岸へとたどり着き坂道を登り始める。これは法面の道が高い場所を通っているように見えたことと、進行方向が資材置き場のような広場になっており、単純に進めなかったというせいでもある。坂を少し登ったところで家の跡と思われる平場から山肌に侵入する。…

十津川対岸歩道(仮)攻略戦 弐

一夜明け、風谷ダム付近の探索を終えた後再び同じ場所に立っていた。簡単に説明するとここはダム湖の北端に近い場所である。・・・地図上では。実際には土砂が堆積して河原に何台もの重機が動き回っていた。 このまま河を渡ることが出来れば1番早いのだが、…

十津川対岸歩道(仮)攻略戦 壱

2014年11月。私は再び十津川村を訪れた。時刻は4時をまわっていたが、本格的な探索は明日行う予定なので問題ない。 さて、どうやってあそこに行くかが問題だ・・・ 十津川対岸歩道(仮)攻略戦 弐へつづく

十津川対岸歩道(仮)攻略戦 序

仰々しいタイトルを付けているが内容は全然仰々しくない。いたって内容はシンプルである。 それは2014年8月紀伊半島縦断ツアーの最中のことである。十津川村を北上して風谷ダムを過ぎてしばらく走った頃、ふと対岸を見ると こんな光景が見えた。思いっきりピ…