人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

田立森林鉄道のインクライン 4

お待たせしました。今年もなるべく他所様で取り上げられてないネタを発掘して行こうと思いますのでよろしくお願いします。では、続きになります。

 

1段目のインクラインと違ってこれだという場所が現地を見ても分からない。探索前に小耳にはさんだ、木の桟橋部分が多かったらしい=木が朽ちると痕跡が残らない、だとするとどうしようもない。時間はまだ余裕があるが・・・

林道に登ることにした。

今になって思い返すとなんでもっとしっかりインクラインを探そうとしなかったのか疑問に思うが、やはり最大の理由は橋台正面のインクライン疑定地の急斜面に怖気づいたからだろう。つまり、へたれたのだ。

 

地図を見て最短ルートであろう枯れ谷を登り尾根を目指す。

最後の急斜面に喘ぎながら尾根に到着。岩と木の根で固められた鋭角な尾根が印象的だった。

そのまま尾根を林道方面に進む。地図で調べていたときは軌道の一部が尾根に入り込んでいたのかもと推測していたが、

写真は尾根伝いに見下ろした場面。思ったよりでこぼこしていたので尾根のほうには軌道は通って無さそうだった。

木々の間にガードレールが見える。林道だ。

林道に到着。未舗装だ。

ここを下っていくと出発地点に2時間ほどで戻ることが出来るが

林道に入った場所から更に奥へと進んでいく。

そうして、とあるカーブで下を覗きこむ。ここは地図から推測したインクラインと上部軌道の接続点。その予想の中の一つだ。押してダメなら引いてみろ。下が分からないなら上から探すのだ。

林道から覗き込むと平場が見える。降りてみるが・・・軌道やインクラインに関係しそうな遺物や遺構は見当たらない。

下を覗き込むが熊笹のせいで地表が見えない。少し計算違いだ。築堤や掘割とまでは期待していなかったが、地面がろくに見えないとなると流石に無理だ。

右横に浅い谷間があるが、これは下でY字に分かれた沢の左側の上流のはずだ。が、こちらも何も遺構は見当たらない。

もしかしたら足元がインクラインかもしれなかったが、痕跡がまったく見つけられないようでは意味がない。下の方でもう少し粘ればよかったかもしれないが後の祭りだ。

だが、せっかく上部軌道跡の林道まで来たのだからアレを見に行くことにした。

林鉄跡ではお馴染みなガードレール。

林道が軌道跡のはずだが、なぜか途中で昇り降りが多少あったのが気になった。車道化工事の際にもちろん手を加えられているのは分かるが、一部の坂なども軌道跡にしては急すぎるような感じがした。

とてもいい景色が眼前に広がった。軌道時代も見えていたであろう景色だ。

インクラインがあった辺りと比べてだんだんと険しく・・いや、

絶壁が目立つようになってきた。

ふと、振り返ると先ほど歩いていた場所がかなりの崖っぷちだったことに気付く。この軌道はそんな場所に造られていたのだ。

岩壁故に下まですとーん。

景色を楽しみながらてくてくと歩くこと1時間あまり。

到着。噂の隧道だ。

     田立森林鉄道のインクライン 5へ続く