沢を渡る林道の橋の下に来た。軌道も橋があったはずだが、橋台どころか前後の路盤もあやふやだ。
しかし、よーく見ると・・・(左真ん中のあたり、路盤のなごりに見えるような気がする)
レールが顔をのぞかせている。
もう少し進んだ先にも
埋もれたレールが。
ここまで河原を歩いてきたが、これ以上は進めない。推定軌道跡のあたりまでよじ登る。
前方に石垣で出来た遺構が現れた。
横を見ると滝の上部が見えた。地図にも出ている鮎返の滝だ。もしかして展望台の跡?それともやはり軌道跡の一部なのか?
その先はごっそりと路盤がなく、先のほうに続きが見える。一旦林道に退避する。
先ほど見えた路盤の続きがこの立て札の下あたりだが、少ししか残っていない。
その先はご覧のように河原まで直滑降。林道を造ったときに荒れてしまっている。
しばらく進むと林道上からなにか見えた。
ほんの1、2mだが石垣が残っていた。本来なら左右に延びているはずだが、ここしか残っていなかった。
その後も路盤はなく、たまに斜面からレールが突き出ているのみだった。
先はまだあるがそろそろ時間切れなのでここらで撤収。この軌道跡はまだまだ再調査の余地がありそうだ。
集落の外れに停めた車まで戻ってきた。
上の写真のもう少し先、車道の一段下に広場がある。もしかして土場の跡か?
この辺りの河原にもレールが転がっていた。紀伊半島の林鉄で半ば埋もれているとはいえこれだけレールが残っている場所があるとは。また再訪したくなるお気に入りの場所がひとつ増えた。
紀伊半島の森林鉄道・林用軌道群② 南古谷川林用軌道(仮)その8 (完)
次回予告 尾上郷森林鉄道 12 ダム湖に沈んでいた軌道跡 1