ふと地理院地図で富山県内を眺めていると、とても小さいトンネルのマークがあるのを見つけた。割と家から近かったので、ちょっと行ってみることにした。23年9月。
今回は何の変哲もない普通の隧道のレポートになります。
富山県の西部に位置する、というか金沢市の東隣にある南砺市。市街地から県道を南下。車を道沿いに停めて歩き始める。
県道を右折し坂を登っていく。雨のあとなので少し蒸し暑い。
右には小さな沢が流れていたがガチガチに整備されている。
やがて坂道はなだらかになって一息つくことが出来た。地図によればトンネルは右側にあるはずだ。
枝打ちされた木が立ち並ぶ広場が現れた。
見えた。薄暗い木立の向こう。
正面に立つ。草の緑の中に車の轍がなければ道と思えないような入口だ。
その奥に縦長の小さなトンネルが口を開けている。軽でぎりぎりといったところか。銘板はない。
コンクリート巻きの短いトンネルだ。
振り返って。
別に変わった所やインパクトがあるわけでもない。
この大きさの車道トンネルは、自分だと静岡の遠州地方を思い浮かべる。
トンネルを抜けると下り坂になっていた。
反対側の坑門も銘板がないシンプルなものだ。
入ってきた方と違い、こちらはすぐカーブと坂で下っている。
眼下には農地が広がっていた。軽トラがぎりぎり通れる大きさといい、農業の利便性を図って近年造られたのだろう。平成13年の地図には載っていなかった。
参考サイト 今昔マップon the web