時は流れて17年10月、再攻略の時は来た。ちなみに写真からも分かるようにこの道以外の降下ルートは全くない。急斜面でなくて、崖である。ならば前回降りれそうで降りれなかった最後の難関を突破するしかない。いざ!
・・・無理でした(笑)。足場になりそうなところはあるが手でつかむ場所がない。岩壁側の突起をつかんだらぐらついて抜けそうになったし、ロープやレールは空中に飛び出しているので使えない。ロープ持ってったけど結ぶ場所がない。こうなればプラン”i”だ。
ここは数百mほど上流側にある、名勝「根尾の滝」へと向かう遊歩道で、林道から谷底へ降りて更に上流にある滝へと続いている。今回はこれで下に降り、川を下って下から道の続きへとアプローチする、プラン”i(急がば回れ)”である。兵衛谷支線と濁河上部軌道探索でお世話になったが、このれっきとした遊歩道でさえ谷に降りることがいかに困難かを写真の看板は物語っている。
遊歩道の橋の根元から河原に降り下流方向へ歩き始める。ちなみにウェーダーを着用している。
そして残っているか分からなかったが予測していた存在が目に飛び込んできた。
吊り橋だ!ほとんどワイヤーのみの姿だが残っていた。
そして橋台上に立ったわけだが肝心の”道”がない。がけを削ったり桟道を作ったりした上のほうと違って、普通の斜面の歩道は風化して消えてしまっていた。なんとか道の痕跡が分からないかとあたりを見まわしながら撤退地点を目指して登っていく。
少し登ると柱状節理(でいいんだろうか?)の岩壁が。見る分にはいいが道を作ろうとしたら迂回するしか手が無い。
2,30分さまよったあとようやくたどり着く。
えらく遠回りになったがたどり着いた。手練れの人は昇り降りしているような感じだったが、私は素人なので安全第一です。さて、対岸の攻略だ。が・・・
対岸も道をロスト!索道方向に向けて川沿いに進んで探してみたが、発見することが出来なかった。以前上部軌道を歩いた際にもそれらしき降りる道を見た記憶がないので、上からのアプローチも難しい。しまらない結果となってしまったが次回があればまたチャレンジしてみたい。
Commuter line (通勤路)とりあえず完