昨年12月に山梨県早川町の旧稲又橋が土石流で埋没してしまったことがTwitterで話題になりえらい衝撃をうけた。一度見に行こうと思っていたが、雪やらコロナやら追突事故やらでタイミングを外されつづけ、ようやく今回訪問することができた。
トイレと1回スーパーに寄った以外は直行直帰だ。(仕事じゃないが)
稲又森林鉄道 1 リンクはこちら ↓
平日なので工事などの邪魔にならないように朝6時に現地着。Twitterで見ていたのでそこまでの衝撃はないが、パッと見違和感がないほうが衝撃を受けた。
2013年。写真を並べるとまるで別の場所に見えてくる。
下流方向を見ても青い砂利の河原が広がっている。さて、今回のメイン目標は実は旧稲又橋ではない。稲又谷と雨畑川の出合いを通る稲又森林鉄道の支線の状態を確認することが目的だ。
稲又谷の手前にある千島隧道の横、砂防堰堤の工事用道路と思われる廃道を最初の探索と同じように降りていく。
関係ないが直線電柱に延びるこの電線の通し方はワイルドと言うべきか・・・
やがて小さな広場に着く。工事用のいろいろなものが残っているがパス。
ここから更に降りるわけだが・・・こんな急だったか?踏み跡すら見えないのだが。
慎重に降りた後見上げてみる。記憶が定かではないが、崩落して以前よりも急になっているような。
見えてきた。万が一を考えたがどうやら無事のようだ。
8年ぶりの巨大切通しだ。
土石流も流石にこの高さまでは影響を及ぼさなかったか。
ロングショットでは分かりにくいが、中は両腕を広げても届かないくらいの広さはある。
振り返ってみて。ちなみに向こう側は切通しの手前しか平場が残っていない。
切通しを抜けると、こちらはしっかり路盤が残っている。
この川の広さで明らかに土砂の堆積が分かるって・・・
路盤の末端は河原に消えていた。
以前の写真より。黄線の路盤は普通に途切れており、赤線の河原よりもこれだけ上に在ったのだが。
稲又谷に入り込んだあたりにも多少平場があったはずだが削れたか土砂の下か。
それから河原に降りて歩いてみた。先ほどの切通しを下から見るとこんな感じ。
もはや何の意味もない砂防堰堤を越えて支線のもう一つの見せ場を確認しにいく。目指すは断崖の片洞門。
稲又森林鉄道支線再訪 後編に続く