人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

尾上郷森林鉄道15 尾上郷貯木場その2

今回探索した尾上郷貯木場だが、実は具体的な資料は何一つ持っていなかった。なのでよく分からないがこんなものがあったと紹介していくつもりだったが、その1を公開後、小坂森林鉄道研究会様から数点の写真資料を頂きました。その中に貯木場の平面図があったので今回からの解説でありがたく活用させていただきます。(お茶を濁せなくなったとは1瞬しか思いませんでした)

さて、いよいよ貯木場だ

あれ?貯木場のプールはどこだ? 

上から見たら近く見えても、実際に下に降りてみると予想以上に距離があったため見失ってしまい、しばし焦ることになった。

路盤も見失い、とりあえず一番最初に目についたのがこれ。さすがにこれだけじゃなにか分からない。

桶のようだ。

ガラス瓶と甕か壺か?

碍子。(電線支えるやつ)

正体不明。見る人が見ればわかるかもしれないが、器具・道具関係は勉強不足のため分からない。

泥に横棒が埋もれているが梯子型の木組みだ。単なる台座か?場所的には油倉庫と書かれていたあたりだが。

ここは鉄工場だと思われる。

見た中で唯一立ち残っていた木の電柱。

こちらは車庫と思われる。詳細はあとで。

犬釘付きの枕木だ。(この後どんだけ出て来るのか知らなかった)

犬釘付き枕木に連結器(レールを繋ぐパーツ)。しかし最後までレールは見あたらなかった。

そして満を持して水中貯木場。この尾上郷貯木場には製材工場があり、運んできた木材をトラックに積み替えるだけの土場とは違って、ある程度の期間貯蔵しておくためにこの水中貯木場があったのだろう。

この写真だと分かりにくいが奥にもう一つ存在するのでこちらを仮に西貯木場と呼ぶ。

1角が泥に埋もれている。が、逆にそれ以外は綺麗で手直しすればまだ使えそうだ。

西貯木場の横に石の礎石らしきものが。ここは従業員宿舎と思われる。

余水吐きか給水設備か?資料の写真にも変わらぬ姿で写っていた。

中が気になる人のために内部。上側が貯木場に通じる。

そしてもう一つの水中貯木場。こちらを東貯木場と仮称する。

犬釘付きの枕木がごろごろと。

こんな感じで隣接しており、その間を軌道が通っていたようだ。(とこの時は思った)

両方を見比べてみると西貯木場のほうは護岸が石垣だが東貯木場のほうはコンクリート製だ。この差は理由が不明だ。建設時期か、運用上の理由か。

こちらは排水路のようだ。

基準点?こっち方面はちょっと分からない。


        尾上郷森林鉄道16 尾上郷貯木場その3へ続く