ここは工場だと思われるのだが、平面図があっても今一よく分からない。
つるはしだ。漢字だと鶴嘴。フィンランド語だとHakku。ドイツ語だとSpitzhacke。
いろいろと見えるが現地では一律に建物の跡ぐらいとしか分からないのであまり興奮しなかった。枕木が残る軌道跡には息を荒くしたが。
何のパーツだろう?
ここは製材工場のようだ。
平面図を見ると直接軌道を引き込んでいたようだ。
見た目では一番インパクトを感じた場所で、まるで遺跡だと思った。
そして上の写真にも写っているが、ちらばった煉瓦と炉?の跡。
ここは蒸気乾燥室だと思われる。
1枚目のmitsuishiは岡山の三石耐火煉瓦㈱のものか?いろいろな煉瓦が転がってるが当時はどんな姿をしていたのだろう?
遠目に炉の跡かと思ったがこれは・・・?知識不足です。分からない。
再び水中貯木場に戻って観察すると軌道跡は東貯木場の周りを走っていたことが見て取れた。
それにしても枕木がこれだけきれいに露出して残っているのはやはりダム湖だからだろうか。
東側のここだけ傾斜路がある。ここから木を出し入れしていたのか。
明確に残っている分岐が現れる。右は貯木場を囲む軌道。直進すると木炭倉庫のほうへ行くようだ。
うむ。これは良いものだ。
反対側から。
貯木場の縁を通って
周回の反対側とここで合流。
このまま真っ直ぐ進み、その1で紹介した築堤につながるのだろう。
その前にその2で出てきた車庫がある。
平面図だと本線より分岐して、更に複線に分かれて車庫へ入っていたようだ。その片側は犬釘があったここがレールの位置だと思う。
内部はどうなっていたのだろう?
最後に見つけた遺留品。
これは形から山トロと呼ばれる木製台車だと思われるのだが、掘って確かめるようなことはしないので確定できず。多分そうだと思うのだが。
目についためぼしい場所を回り終えて探索終了。これからも冬のあとのわずかな期間だけ湖底から浮かび上がってくるのだろう。
そして桜が咲く前にはまた湖底へと姿を消すのだろう。
尾上郷森林鉄道16 尾上郷貯木場その3 完