人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

尾上郷森林鉄道14 尾上郷貯木場その1

 第1話リンク 

 尾上郷森林鉄道 第一話 - 人生崖っぷち(物理)

1年ぶりの尾上郷ネタになります。

 2022年3月、岐阜県高山市の御母衣湖畔。この時期は雪解け水の流入に備えてダム湖の水を抜いて水位を下げているため、普段は水に沈んでいる茶色い地肌が姿を現している。

 対岸には雪が残る秋町林道がはっきり見えるが、流石にまだ六厩川橋への踏破は厳しそうだ。というかこの状態で突っ込む人はいないだろうが。

普段見えないものが姿を現しており、 枯れ木と陸地がちょっぴり湖面に出ている。ネッシーみたい。

 尾神橋に着いた。ちょうど1年前にこの直下に軌道跡の痕跡を見つけたが水位の上昇に涙を呑んでしまった。

尾上郷森林鉄道 13 ダム湖に沈んでいた軌道跡 尾神橋直下 - 人生崖っぷち(物理)

1年越しのリベンジだ。はてさて・・・

 橋より上流を望むと足場のない急斜面が広がっている

 残雪でつくられた白いライン。わずかに残った軌道跡の痕跡だ。石垣がある。

 そしてわずかに残る石垣(オレンジ)と隧道があるように見えた疑定地2カ所。1年前は奥の方はどうかと思ったが、やはりあるように見える。ああ、あそこを掘りたい。

そして橋の下流側。今年は去年より水位が下がっているようだが・・・

奥に四角いプールのようなものが見える。よかった、今年は現れている。あれが尾上郷貯木場だ。

 橋の袂から降下を試みる。最短で下に降りられそうなルートだったが、雪がやばかった。それでも強引に行ったが、引っ掛けてウェーダーに穴が空いた。

普段見ることができない尾神橋の橋脚の基礎が見える。

1年前はこんな感じ。

下に降りて真横から見ても石垣以外の路盤の跡は何もない。

この石垣も水位が上がったらまた1年間水の下だ。

さて、本命の貯木場のほうへ歩き始める。泥まみれになるのを避けて雪の上へ避難。

写真には写してないが釣り人を3人ほど見かけており結構人が居た。

上から見て気になっていた場所だ。

この真っ直ぐに融雪している場所は・・・

石積みの橋台、いや、排水路とよぶべきか?

こうして見ると築堤になっているのがはっきりと分かる。ここが軌道跡だ。

雪とこの石垣があってようやく分かった。こういう風に軌道が走っていたのか。といったところで貯木場にたどり着かずにその1は終了(笑)

 

       尾上郷森林鉄道15 尾上郷貯木場その2へ続く