人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

八ヶ岳(湯川)林道 ~八ヶ岳林用軌道~2023 その1

9年ぶりの南牧村だ。ちょうど鉄橋を小海線が通り過ぎていった。

国道より湯川の上流の山並みを望む。今回の目標は林道沿いから外れた部分の軌道跡を見つけることだ。まずはその分岐まで林道をひたすら進むことになる。

営林署の看板も久方ぶりだ。

湯川と小海線に沿って流れる千曲川の出合い近くにある南牧保育園。歩鉄の達人さんによると、ここが貯木場だったそうだ。

そこから上流方向へと向かう道が軌道跡と思われる。途中で小海線の下を潜る。

と、そこで振り返ると現在の橋梁の横に橋台がもうひとつ。小海線は単線なので新橋梁の建設によって生じた旧線跡か?

畑の中を道が真っ直ぐに貫いている。

レタスだろうか、緑の畑が広がっている。農家の人が忙しそうに働いていた。

1箇所切通しがあったが、軌道のために開鑿したのかは分からない。

車道はここで左に曲がっているが、前にも軌道跡と思しき小さな道が続いている。この先は行き止まりになっているようで、軽トラを停めて作業をしていたのが見えたのでこの道をたどるのはやめた。

ひとつ隣の道から見る。軌道は黄線のように現在の畑の端、山裾を進んでいたと思うのだが詳細は不明。

今の道もしばらく走ると林道っぽくなった。畑も民家も無くなったあたりからが軌道跡だと思われる。もしくは並行しているはずだ。

川に沿って進む。左は川、右は斜面。

途中下り坂があったが、山から降りてくるトロッコにとっては登り坂になってしまうので基本ありえない。この辺の道は軌道跡ではないのだろう。

しばらく進み、ふと右の山側を見ると平場が見えた。

登ってみると水路の跡だった。前回見つけた水路らしきものと同じだろうが、ここは1部内側にも石垣があった。その傾斜から軌道跡を転用した可能性もある。

砂防堰堤の入口に車を停め歩き出す。

すぐ先で未舗装になった林道には一般車両進入禁止の看板がある。そのためというよりは林道の状態が分からなかったため念のために歩きに切り替えたのだ。

幸い林道の状態は良く天気も上々だ。

この辺から山側に湧き出る水が増えてくる。

虹だ。

ちなみに冬になるとこのような氷柱が数多く出現し、奥に行くと、この湯川渓谷の名物である氷瀑も見られる。(2014撮影)

レールの柵が立っている。

でも出来れば敷設されたままのほうが見たい。

軌道のコンクリートの橋桁。と初見は思う物体。

正体はご覧の通り中にパイプが入った水路橋だった。紛らわしい。

おや

全面通行止めだ。

左には水路橋?があるが取りあえず関係なし。

立入禁止ではなかったため前進すると土砂が崩落していた。これが理由か。

湯川橋にたどり着いた。

軌道もこの辺りで渡っていたはずだが橋脚や橋台は見当たらない。

橋を渡ってすぐにゲートがある。

日本鉄道旅行地図帳によれば、もうしばらく進むと川を渡り林道沿いから軌道跡は離れるはずだ。そしてつづら折りの要領で更に奥へと延びているはずだが・・・

    八ヶ岳(湯川)林道 ~八ヶ岳林用軌道~2023 その2へ続く

 

   参考サイト 歩鉄の達人様

   参考文献 日本鉄道旅行地図帳