長野県南佐久郡南牧村にある湯川渓谷には林用軌道が走っていた。トロッコ復元活動で有名な八ヶ岳森林軌道とは別物だ。2014年に長野方面で行った探索のひとつである。それと有名な歩鉄の達人氏がレポートを記している。
営林署の看板。といってもこれは軌道より後年のもの。林野庁の一覧表によると延長14.8km。大正14年から昭和18年にかけて稼働していたとある。
農地や民家が見えなくなると林道の上の方に一部平場を発見。軌道跡?というより、えぐれているので水路っぽい?
更に広い平場を発見。断片だが。
充分な広さがあるので軌道跡だと思うが確証は得られない。
更に林道を奥に進むとここに軌道があった確かな証拠が・・・
森林鉄道ではお馴染みのレールの柵だ。
落石ネットの支柱にも使われていた。
しかし肝心の軌道跡は今ひとつ分からなかった。部分的に見つけた平場が怪しいが、大部分は林道化で潰されたと見るべきか。
ただ、うどんを食べた日帰り温泉(現在はやっていない)で1枚だけ軌道が写った写真を見かけた。軌道上を人が歩いている。杖を持っているのは好感が持てる(笑)ではなくて登山客なのか?
写真は湯川渓谷の農地が広がっているあたり、上流を向いて平地の右端あたりと見えるので、上の写真の右端に写っている道のどこかだと思われる。
歩鉄氏のレポートではたまたま立ち寄ったということもあって、極々最初の部分しか探索されていない。そして私も多少奥まで歩いたが、あくまで林道沿いしか調べなかった。それ以来興味を失っていたのだが、ふと、奥に行きたくなった。
八ヶ岳(湯川)林道 ~八ヶ岳林用軌道~2023 その1へ続く
参考サイト 歩鉄の達人様