ゲートを越えて歩き始める。多少落石や倒木があるようだ。
多少じゃなかった。崩落地点では大きな石がごろごろ転がっている。はるか手前で通行止めになっている以上、奥地も整備されていないので仕方がないが。
この辺まで来た。ぐるりと周って再び川上へと向きを変える。
この辺りは岩壁が続いている。おかげで軌道跡が少なくとも山側にないことをおしえてくれるのでありがたい。
レールの柵だ。もし自宅の柵が林鉄のレールだったら嬉しいだろうな。
猿の腰かけ。が生えた木。が岩に腰かけている。
そびえ立つ岩壁は見ごたえがあるが、肝心の林道からの軌道の分岐が分からない。
道がやや急になってきたところで軌道跡ではなくなったと確信する。しかし分岐して川を渡る地点は分からなかった。
砂防ダムだ。河原にも簡単に降りることが出来そうだ。
ここで本来のルートを探すのならダムを降りて川下に向かうべきだが、どうせ戻ってくることになるし、最奥と言わずともなるべく奥を見てみたかったので川上へ向かう。探索としては邪道かもしれないが私が好んでやるショートカットだ。
対岸に軌道跡がないか目を皿にして探すが低いところにそれらしきものは見当たらない。もっと高い場所なのか。
らちが明かないため再度砂防ダムがでてきたところで斜面を登り軌道跡を目指すことにした。
だが熊笹の密度が容易な登攀を妨げていた。登れなくはないが手間取りそうだ。
しかし幸運なことにその先で草が生えていない斜面が広がっていた。登ろう。
がむしゃらに登り始めたが、しばらくして微かな踏み跡を見つけた。これ幸いと辿ることにしたが人の踏み跡だよな?
しかし30分近く登っても(久しぶりの探索と仕事疲れでペースは言わずもがな)軌道跡が見つからない。スマホで見ると6、70m近く登っているはずだが・・・林道の高さから軌道はそんなに高度を上げているのか?
下をみると河原も見えなくなっていた。
あっ
着いた!軌道跡に違いない。
何はともあれ林道化を免れた軌道跡にようやくたどり着いた。。
ちょうど登ったその場所では、特徴的な板状節理が出迎えてくれた。さて奥へ進もう。
八ヶ岳(湯川)林道 ~八ヶ岳林用軌道~2023 その3へ続く