右(下流方向)を見る。木のせいで微妙に見通しが悪い。
まずは上流方向へ向かってみる。雪は適度に積もっており凍結もしていないが油断はできない。慎重に歩を進める。
軌道は小さな切り通しを右に曲がりながら抜けていく。
浅い谷間に出た。
こちらの谷はエスケープルートには使えない。多分そのまま愉快な空中散歩になるだろう。
両岸に1部だけ石垣が残っていた。
谷を抜け、また断崖を進んでいくと前方を横切る亀裂が見えてきた。あ、さっき道路から見えたアレだ。
これである。
向こうに橋台の石垣が見えるが、こちら側は確認できない。怖くて近寄れん。さほど大きくない木橋が架かっていたのだろうが、それが無くなればもうどうしようもない。撤収~。元来た道を戻る。
元の位置まで戻ってきた。岩壁に寄り添うように軌道跡が続いている。
先のほうを見てみるが上流ほど軌道跡が鮮明に見えない。無理は禁物だ。下界に戻ろう。
・・・。
なんとか無事降りることができた。変哲のない河原がとても平和に感じられる。
雪が溶けるのが待ち遠しい。最挑戦のリストの上位に加えて 家路についた。
久原鉱業所の木材搬出用軌道 第一次攻略 完