人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

隧道・橋梁

吹上橋と千石橋 後編(石川県羽咋市)

なんだこれ? いや、吹上橋と同じただの桁橋と思いきやなんだこれ?コンクリート橋の上に更に桁橋が載っている。これはもしや最近巷で話題(?)の橋・オン・ザ橋?橋上橋?それともまさかまさかの最初からこのデザイン!? 下にも欄干があるが親柱が見えない…

吹上橋と千石橋 前編(石川県羽咋市)

ここは石川県羽咋市の国道415号線。東側の富山県氷見市へと抜ける能登半島を横断する(といっても3、40分ぐらいだが)ルートのひとつだが、ここを通ったとき少し気になるものが見えた。 写真からバレバレだが、国道に並行して流れている飯山川へと向か…

能登 此ノ木隧道 大平隧道 

今日、断水が続く七尾の店に水と荷物を持って行った帰りに覗いてきた。 此ノ木隧道は県道沿いに車を停めて見に行った。 途中、倒木があった。 所々ひび割れている。 隧道への分岐まで来た。ここも地震の地割れか。 落石。土か? 見えた。 どうやら無事のよう…

岩国と雲南の木馬道隧道 その4

上流側の坑門から外に出るには土砂の山を登らなければいけなかったが、通り抜けるのに支障はなかった。今のところはだが。さて外はどうなっているのか。 こちら側は隧道ではよく見る深い掘割になっていた。 これが上流側の坑門だ。 だが、少し離れると坑口は…

岩国と雲南の木馬道隧道 その3

ネットで写真を見て知っていたが、実際に見てみると山を穿つというより地面に潜るという感じがした。 坑門の右側もそこそこの急斜面だが谷が深いという感じがしない。枝打ちされてて明るいし、作業道のせいで坑門の手前まで開けているからか。 隧道の前の掘…

岩国と雲南の木馬道隧道 その2

いつかは忘れてしまったが、ネットサーフィンをしていてたどり着いたひとつの記事。そこには谷の片隅に開いた隧道の写真が載っていた。そちらのサイト、元島根県民のお部屋のトリ氏が執念で探し当てたその隧道は後の机上調査によって木馬道の隧道である可能…

岩国と雲南の木馬道隧道 その1

大変お待たせいたしました。出張ラッシュの終わりが近づいてきたので少しずつ更新していきます。さて、今回の物件は全国的に見ても数が少ないと思われる木馬道の隧道。(消滅したり不確定のものまで含めても自分が知りえた数は二桁に届かない)そんなレアな…

初代清水谷隧道 IN WINTER 後編

し 外の光がまぶしい。こちらも雪が積もっているがなんとか出られそうだ。 初代清水谷隧道池田町側の坑門だ。 1枚目の写真にも小さく写っていたが石碑がある。 こちら側も道らしきものが見えたが雪でたどれそうもない。 雪を、じゃなくて隧道を堪能したので…

初代清水谷隧道IN WINTER  前編

大変お待たせしました。雪道でスマホを無くしてしまいテンションだだ下がりでした。 転勤で引っ越しして2ヶ月ほど経った頃、近くに3世代のトンネルがあることを知った。福井県の越前市と池田町を結ぶ清水谷トンネルがそれだ。思い立ったが吉日と、すぐ出か…

新庄の隧道+α

福井県美浜町の歴史文化館の企画展「ネコふんじゃった!?~興道寺遺跡で見つかった土器に二ャンとネコの足跡が?~」を見に行った際、文化遺産カードというものを知った。町内の遺跡や文化財の写真を撮って歴史館等で提示するともらえるカードだが、その見…

岩屋谷滝の隧道 後編

天気は快晴だが日没までには確実に下山しなければならない。以前、暗闇の中を下山することになってから特に気を付けるようになった。怖いから。 枝の尾根から主尾根に入り現在12:54。岩屋谷の雄滝の上まで到達した。ここから斜面を下って隧道の探索、そ…

岩屋谷滝の隧道 前編

奈良県南部の池原貯水池に注ぎこむ谷のひとつ、岩屋谷。この上流には岩屋谷滝と呼ばれる雄滝と雌滝の2つの素晴らしい滝があるのだが、そのうちの雄滝のそばに謎の隧道が存在するらしい。ちょっと見てみたいと思ったのだが、これが少々難易度が高い。滝屋さ…

失われし木橋 3 開田森林鉄道の木橋

広報誌かなにかの表紙にも載ったことがあるこの木橋。木曽では有名だったと思う。 2011年8月。木曽の開田高原を流れる冷(つめた)川を渡る橋。その上から川を覗くと・・・ 一本の朽ちかけた木橋ーー開田森林鉄道の木橋だ。拙い写真ですがご覧ください…

失われし木橋 2 奥三界岳への林道の大木橋

前回の坂下森林鉄道の木橋を過ぎ、林道から離れ垂直距離で350mほど登攀し別の林道に出る。そこから数キロ歩いた場所にその木橋は存在するのだが、念のため途中出会った下山する登山客に木橋は無事ですかと聞いてみると架かっているという。良かった。こ…

失われし木橋 1 坂下森林鉄道の木橋

先日再訪問してショックだった岐阜県中津川市の2本の木橋の消失。わずかだが在りし日の姿を紹介しようと思う。まずは坂下森林鉄道の木橋から。 木曽川の支流の川上川を遡っていくと夕森キャンプ場の手前で森林鉄道の機関車のモニュメントが目に飛び込んでく…

古座川町の隧道の下の隧道

私がこの隧道を知ったのは一杯のかき氷のおかげである。 紀伊半島の最南端に位置する古座川町。その名の由来となった古座川を探索のため上流へと向かっていたが、道の駅一枚岩を過ぎてしばらく進んだ後、食事をする店がないことに気づいた。それどころか食品…

河原の大岩隧道(?) 完結編

メインディッシュを堪能したので残りを片付けよう。まずはこちら。と言っても小ネタの二分の一ぐらいのネタだが。 斜面の中腹に開いた穴。踏み跡さえない斜面をつたって穴の前のわずかな平場に立つ。 石垣で半ば隠されたこの穴の奥は? コンクリの壁でした。…

河原の大岩隧道(?) 後編

もともとこの穴についてはネットで情報がいくつも上がっていた。ただし隧道などの " こちら側" の案件では無く、上流にある七泰の滝についての記事にこんな穴があったよというものだ。あとダム関係の記事とか。隧道やトンネルで検索して見つからないのもむべ…

河原の大岩隧道(?) 前編

2019年の11月にTwitterでつぶやいたネタが廃道界の大御所~山さ行がねが~でおいしく料理される運びとなりました。めっさうれしい。という訳でそれに便乗してレポートにします。ぜひあちらのレポもご覧下さい。 ここは奈良県吉野郡十津川村、芦…

六厩川橋セカンドアタック

岐阜県の荘川にある廃橋 ”六厩川橋” に二度目の挑戦。前回はソロで橋に到達したが疲労と恐怖感で渡るのはやめてしまった。今回は歴戦の猛者たちに混じっての挑戦となる。その数9人。某サイトではアベンジャーズと例えていたが私は9人の戦鬼と思い浮かべた…

六厩川橋 秋町隧道突破ルート

某オフ会に参加するつもりが雨天による日時変更のため参加出来ず、その前日にソロで突入。1番安いゴムボートとフローティングジャケットとハイテンションを装備済み。 ちなみに1番大変だったのは帰りの高速でタイヤがバーストしたことだった。(家までのこ…

森町の明治未成隧道探索 其の参(完)

道のすぐ横に見えた谷間は掘割のように見えた。そして気になるあそこは・・・ 残念ながら谷間の最奥部に穴は無かった。とにかく下のほうから回り込んでみる。 こちら側の山肌は全体的になだらかな斜面が広がっているが、ここだけ地形的に不自然な谷が稜線に…

森町の明治未成隧道探索 其の弐

ここは森町を流れる太田川に架かる天森橋の上。少し離れた駐車場に車を置き、徒歩で目的地を目指す。関係ないがこの森町、昔は馬車鉄道を前身とする秋葉線という電車が。最近では新東名のICが出来て何気に交通の便が良いと思う。”遠州の小京都”は伊達では…

森町の明治未成隧道探索 其の壱

昔々とまではいかないが2012年1月、ネットを検索していると1つの文章を見つけた。それは静岡県周智郡森町の明治時代の様子を紹介した「森町変遷雑記」という本の1節で、向天方という場所について言及していた。その部分の原文を抜粋してみよう。 ・・…

あけましておめでとうございます。そして近日公開予定。

道巾広からぬも、古くより原の谷方面の要路にして又村の幹道たり。道は東して原田村、西の谷に道ず。明治廿年頃墜道を穿ち、榛原郡金谷へ開通すべく、鈴木才吉氏多くの土工と「トンネル」開鑿に着手せるも中止す。原の谷行路はトノ谷沢を越え大高山山脈の中…

小ネタ 島田軌道と天竜の木橋

ここは静岡県島田市。ここに明治から昭和まで日本で最も長期間、そして一番最後まで営業していた人力の軌道が島田軌道である。サイト”歩鉄の達人”様の記事を見て一回行ってみたいと思っていたのが唯一の遺構であるこの橋台。写真は島田駅方向で立派な堰堤も…

速報 初代敷地隧道 後編

斜面をよじ登り先ほどの尾根へ戻り、そのまま尾根道をたどりささやかな峠を越える。 昔の道をトレースしようとしたがかなり状態が悪く少し手間取りながら北側の谷間へ降りていく。果たして北側坑門は・・・ 残念、完全に埋まっている。なんとなく予想してい…

速報 初代敷地隧道 中編

漆黒の闇が目の前に口を開けている。ある予感がしながらも、ライトを慌ただしく取り出して光を灯す。 閉塞だ。やはり抜けてはいなかったか、残念。しかしこんなに綺麗に残っているとは思いもしなかった。台形型の坑道が自分的にはストライクである。と、坑門…

速報 初代敷地隧道 前編

これは「くるまみち」さんの遠州遠征オフ2014に同行した際に撮った静岡県磐田市にある明治レンガ隧道”初代”敷地隧道の写真である。この隣の現道には”2代目”敷地隧道が頑張っているが、先日「くるまみち」さんの掲示板に寄せられた情報によると更に先代…