あるくこと
ここは長野県の遠山郷。通称 "梨元ていしゃば" と呼ばれている遠山森林鉄道の起点からの景色である。何年か前にソロで遠山川に沿ってピンポイントで探索をしたことがあるが、今回は支流である北又沢ー実は森林鉄道はこちらが本線ーにある”神の石”と呼ばれる巨岩の手前にある橋が目標だ。今回は4人パーティ。探索日は8月。
本流を離れ、この北又沢を遡行する。沢を渡る橋上より林鉄遺構としてはあまり見ないロックシェード(落石覆い)が見える。
途中の砂防ダムまでは道があるが、そこを過ぎると砂利が堆積した河原をすすむことになる。
川の左岸に埋もれていた軌道跡が姿を現したのでここからは路盤を歩く。そして始まるヤマビル地獄。歩いているといつの間にか靴に張り付いている高速シャクトリムシ。体力よりも精神力がガリガリ削られた。
そして歩くこと3時間弱、橋が見えた。
鉄橋は中央で折れ、コンクリの橋脚もぼろぼろだが、見事な橋である。
斜めになっている橋桁を登って川を渡ることが出来る。一応上の方にロープもある。が、自分は実行する気にはなれなかった。雨の後はよく滑りそうだ。
本流のほうには完全な鉄橋も残っているが朽ちつつあるこちらも負けず劣らず魅力的である。ただし、ヤマビルはノーサンキューだ。
遠山森林鉄道本線 神の岩付近の橋 完