発電所の横を抜け、道は谷沿いに進んでいる。
が、しばらく進むと勾配も急になり、道は消えてしまった。どうやら間違えたようだ。
実は発電所の裏手に抜ける道があったが、後付けとはいえ階段があったりしたのでこちらは違うと思い込んでいた。
しかしここぐらいしかルートが見当たらない。
とりあえずこの先を見てみれば軌道跡か分かるだろう。
カーブを曲がる。
間違いない。ここが軌道跡だ。というかよくよく見てみるとこちらの谷が本流だった。道=軌道跡と思い込んでいたため引っかかってしまった。
軌道跡を黙々と歩んでいくと
崩落地点でレールがこんにちはしていた。
敷設されたレールが露出しているかと思ったが、3本あるので外されたレールかもしれない。
そして一瞬ドキッとした光景。まさか・・・車体・・・
の訳が無く、小型の重機だった。ショベルカーか?古河鉱業のプレートがあった。
道がだいぶ荒れてきた。それに残雪も目立ってきた。
レールが木に食べられている。
鉄分がよく摂れそうだ。
そして、とうとう敷設されたレールが現れ始めた。
落葉や土砂に半ば埋もれているが、このあたりから外されていないレールが奥へと続いている。
うん、いい感じだ。少し手を加えればトロッコが走れそうだ。
杣口・奥千丈林用軌道 雑に探索 3へ続く