ここは高知県いの町の道の駅、633美(むささび)の里。場所は四国の中心のちょい左ぐらいである。1月の山の中というのに目が覚めて薄着で外に出ても全然寒くなく、しばらくあっけにとられてしまった。
道の駅から北上して吉野川の上流部にある長沢ダムに到着する。堰堤の上を渡り未舗装の林道に入り、長沢貯水池に沿って進む。
途中で素掘りの隧道をくぐり
そびえ立つ巨大な橋脚が。長沢森林鉄道の遺構だ。
近くに寄って見てみると上流側は水の抵抗を少なくするため尖っている。五角形の橋脚だ。
そして木に隠れて見えなかったが一回り小さい橋脚が二つ、計3つの橋脚で谷を越えていた。
落ちた橋桁が静かに朽ちていた。
軌道跡はそのまま林道に合流し、数百m進んだところで
林道を離れ川を渡る。ここからは手つかずの廃線跡だ。
木が載っていたが、釘が刺さっていたので間違いなく橋の一部のようだ。
対岸によじ登り軌道跡に降り立つ。が、さほど歩かないうちに道は途切れて次の谷が
谷底に橋脚が見える。
谷底に降りていくと木々に隠れていた対岸が見えてくる。山肌に浮かぶ黒い影。木橋から直接隧道につながっていたのだ。
四国探索 2 長沢森林鉄道 長沢ダム上流部の遺構 中編へ続く
参考サイト 森の轍様