人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

富士林用軌道 吉田胎内樹型付近 前編

f:id:msx4:20180326134400j:plain

17年11月。ここは山梨県の富士北麓公園の南にある交差点。この近くに吉田胎内樹型という天然記念物があり、そのそばに富士林用軌道(名称は日本鉄道旅行地図帳より)の軌道跡が残っているらしい。ただ地理院地図で見ると車での最短アクセスポイントが富士スバルラインの料金所横という微妙な地点だったので、反対側のこちらから徒歩でめざすことにする。

f:id:msx4:20180326193617j:plain

f:id:msx4:20180326193630j:plain

地図によると林道の途中で道があるはずだが・・・原野しか見当たらない。2枚目の写真に写っているわずかな窪みがまさか道の跡かと半信半疑で突っ込むが、すぐにそれさえも見失い原野を彷徨うことに。ただ、西に少し歩けば川があるのでそこまで行けば川沿いに目的地付近まで近づけるはずだ。

f:id:msx4:20180326195621j:plain

f:id:msx4:20180326195637j:plain

なんとか川に出たと思ったら支流で、それを乗り越え本流にたどり着きようやく道案内の看板を発見した。やはりというか自分が歩いたルートとは全然違う道があるようだった。当たり前だが。

f:id:msx4:20180326200549j:plain

f:id:msx4:20180326200607j:plain

注連縄がかかった場所が吉田胎内樹型。噴火の際、木が鋳型となって造られた溶岩の洞窟である。内部は未公開。私はこの後写真の右のほうに軌道跡を探しに行くが・・・正解は左のほう。ところどころに小型の樹型の穴があいた林の中を25分程彷徨うことになる。

f:id:msx4:20180326222948j:plain

 f:id:msx4:20180326223028j:plain

最終的に富士スバルラインを横目に林の中をてくてく歩く。小道が現れた。軌道跡だ。

f:id:msx4:20180326223649j:plain

軌道跡はスバルラインに切り取られているが軌道自体はまだ先に続いている。

f:id:msx4:20180326224520j:plain

反対側、下り方向を見ると軌道跡は緩やかに右に曲がり

f:id:msx4:20180326225020j:plain

真っ直ぐだ。一直線に軌道跡が延びている。地形に沿って進む森林鉄道のなかではあまりお目にかからない光景だ。

         富士林用軌道 吉田胎内樹型付近 後編に続く

    

                     参考サイト「埼玉発おとなの小探検」様