整備された林道に別れを告げ廃道化した林道に突入する。
下っていく林道と正反対にこちらはどんどん上っていく。そして、
左の山側を見上げると姿を現した軌道の路盤が近づいてきていた。手頃なところでよじ登る。
よく考えると尾上郷で改修されていない生の軌道跡は初めてだ。
ふと見上げると石垣らしきものが見える。路盤のようだがあそこまで登っているのか?
熊笹をかきわけ前進する。・・・あ
レールだ!
1本しか見当たらなかったが敷設されたままのレールのように見えた。これはうれしい。
やがて上ってきた林道と合流した。林道のほうが後付けなので軌道跡は消えている。林道は真っ直ぐ上っているが、先ほど頭上に見た石垣が軌道跡ならば・・・
林道(赤線)は直進 しているが軌道(黄線)はこのあたりで180度ターンしていたと思われる。
がさがさごそごそ
犬釘だ!
もひとつ犬釘だ!!
そして枕木だ!
崩された部分と熊笹の藪を抜けると明瞭な軌道跡が現れた。
後ろを振り返ったところ。小振りだが綺麗な石垣や
犬釘付きの枕木などが残る。
ちょっとした猿の群れが居たが近づくと逃げていった。過度の警戒は不要だが野生動物を甘く見過ぎてもいけない。適当なのが一番だ。
ほぼ直線に進んでいた軌道跡が右に大きく曲がり始める。
山側を大きな掘割でカーブしながら抜けていく。2度目の180度ターンだ。
またまっすぐに進み始める。
今度は林道のちょうど曲がり角に突き当たる。しかし上りの坂は軌道跡にしては急坂すぎるし、かといって下るはずもない。
ということは上下の道に挟まれたあたりを軌道は走っていたのか?しかし予想線の先は崖になっていて進むことが出来ない。むむむ。
しょうがないので林道を進むことにする。
2枚前の写真の上部を左に曲がって下の方を眺めていると・・
平場が見えた。軌道跡の続きに違いない。そしてこのあたりからアマゴ谷支線は(以下次号)最後に略図で今回の軌跡を説明します。
尾上郷森林鉄道 7 アマゴ谷支線 3 へ続く