大変大変お待たせしました。雪が積もる前にいろいろ突貫。
だいぶ開いてしまったのでその8のLINKを貼っておきます。
二個目の車輪発見の興奮も冷めやらず路盤に上る。
見ての通り細い踏み跡が続いている。初見でこの踏み分け道が軌道跡とは流石に読めないと思う。
しかし遺物の一つでもないと本当にここは軌道跡なのかと疑ってしまう。
埋まっている木片がだんだん枕木に見えてくる・・・
いや、枕木だった。犬釘が顔をのぞかせている。まごうことなき軌道跡でした。
地形に沿って緩やかに左へ曲がっていく。
小さな沢が流れている。
沢の周りはぐちゃぐちゃだが向こう岸に路盤の続きが見える。
このあたりは路盤が不明瞭だが、いつのまにかぐるりと回って少し下で元来た方へと方向転換していた。
築堤がはっきりと残っている。
そしてさっき渡った沢を下流でもう一度渡る。
この左上がさっき通ってきた路盤だ。ぐるりと回って高度を下げてきたことになる。
しかし本流にぶつかって路盤が終わってしまう。いや、
ここで対岸に渡っていたのか。
対岸に渡った。黄色い矢印がさっき通ってきた路盤だが、こちらの平場に立つとかなり下がっているように感じる。気のせいか?
そのまま下流へと平場が続いているが・・・。
築堤で盛り上がっている場所以外はあやふやで、正確な軌跡はわからなくなってしまった。
しかし最終的にはもう一度右岸へと渡っていたようだ。
そこは川沿いの一番低い場所にある広場だったが、そこから先はわからなかった。
順当に考えれば川沿いに軌道か索道で続いているはず、だがここでタイムアップ。少なくとも今居る右岸沿いに下流へ延びる路盤がないことを確認して撤収に移った。
まず、150mを登らなければいけない。きつい。
なんとか登り切って林道の端に到着。これから暗くなる前に川に戻り渡河しなければ。
下りの林道をガンガン歩き、暗くなる前に本流を余裕を持って渡河する。渡りきって川端で一休み。疲れた。結局、軌道の全容を解明とはいかなかった。が、資料がまったくない軌道跡をコツコツと調べていくのはとても楽しかった。
紅葉を目に焼き付けて帰路についた。
苧生茂(おいも)谷の林用軌道 完
次回予告
苧生茂(おいも)谷の隣の谷にも軌道があったとか。例によって資料無し。
赤谷の林用軌道。