吊り橋を渡って車道に戻ったあと、軌道跡がある左岸に渡る場所まで車でやってきた。
橋の上から見ると、この辺はちょっとした渓谷になっている。
軌道跡はここに出て来るはずだが?
小さな平場があるが軌道跡ははっきりしない。2016年の探索はここで終了した。
時が流れて2021年の10月。近所に引っ越しした(起点の一ノ宮駅まで車で五、六分)ので上記の橋のたもとから下流方向に向かってみた。が、しばらく川沿いを歩いても軌道跡が見当たらない。なんのことはない。陸側のもっと上のほうに路盤があった。
よじ登って上流方向を見る。
落石が多いが所々石垣で補強された路盤はしっかり残っている。
橋の方に向かって戻るが
上に林道が迫ってきた。
そしてとうとう林道に押しつぶされてしまう。
本来はこのように軌道が通っていたはずだが
完全に削り取られてしまったようだ・・・あ、
少しだけ石垣が残ってる!
林道の横にかすかに痕跡が残っている。
山側というか上流側に延びた林道は
このようにすぐに終わってしまったが
その先に熊笹まみれの軌道跡が延びていた。
藪には突入しなかったが車道から観察したところ、ここで車道に合流しているように見えた。そして軌道は奥地に延びているのだが、林道の長い冬季通行止めや路面の工事により進入禁止など、なぜかタイミングが悪く探索が出来ていない。いつか行かねば。
宮森林鉄道 断片(完)