
前回の探索から半年後、2019年4月に四たび小渋川に降り立った。目指すは前回撤退した地点だ。

というわけでいきなり前回の撤退地点だが、見た目に反して崩落はあっけなく通り過ぎることが出来た。

あとはどこまでダムに近づくかが問題だ。比較的なだらかな路盤や

土砂の堆積でデコボコの路盤や

路盤はどこ?と突っ込みたくなる斜面を抜けていく。

切株・・・ではなく木の電柱の跡だ。後述するがこれは軌道時代のものではないようだ。

更に進む。

ダムが段々大きくなってきた。


一部石垣が残っていると思いきや、よく見たら橋台であった。小さな橋(桟道?)が架かっていたようだ。


碍子(電線や電話線の接点の絶縁体)だ。年号は1964-昭和39年。小渋ダムの工期が1961から1969なのでその時の工事用のものだろう。

しばらく進むともう一つ電柱跡を発見。電気用か電信用かは分からない。

まだ数百mの距離があるが、どこまでがダム施設の敷地か分からない。ありえないことだが見つかって咎められないかと少しびくびくしていた。

近づくといろいろと見えてきた。これは発電用の導水管か?

堰堤直近の軌道跡。行ってみたいけどここは許可降りんだろうな。

ゲートとコントロールルームかな?なんにせよ通常では見られない角度だ。

また道が荒れてきたところで撤退することにした。現役施設敷地内へ侵入する気はないし、ヘタレた精神で危険個所を進む気にはなれなかった。

万が一にも見つからないうちに撤収~

ふと対岸を見るとガチガチの法面工事が見えた。

ふと足元を見ると黄色い花が咲いていた。これだけ視界が良いということは逆もまたしかり。 深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ というやつか。

という訳で反対側にやって来た。要は探索後のお遊びである。

こちら側から見るとよくあんなとこ歩いていたなと思う。左の白い岩壁は名前がついていそうだ。

目標を確認。

この後軌道跡は発電所とダムを通り過ぎダム湖の中へと消えていく。


そして現松除橋と湖底に残る旧松除橋の先代である木製の松除吊橋で左岸から右岸に渡り、小渋川から支流の青木川沿いの製材所を目指している。

製材所から更に奥地の安康の土場(安康と名の付く場所が安康露頭しか確認出来ず正確な終点は不明)まで軌道は延びていたらしい。概ね現在の152号線に沿ったルートだと思われる。
久原鉱業所の木材搬出用軌道 完
参考文献 大鹿村誌