西三子山(後山峠?)高丸山 という看板が立っている。ここはどうやら峠のようだ。
西を見る。右のほうに延びる道が上下に二本見える。左には道は見当たらない。
振り返って東を見る。右が今来た道だ。左にも道が延びている。
ここを斜め上から見るとこんな感じ。古地図には起点から現在地の峠を経て、北の終点へと延びている一本道の軌道が描かれている。しかし五話のラストで言及した昔の上勝町のことが書かれた本に載っている八重地の軌道らしき写真。そこには三叉路のポイントが写っている。それを描き起こしてみた。
実物は白黒写真だがこんな感じ。これが峠として、そこから推測すると
実際には西三子山の北へ伸びる支線が有ったのではないか?二枚目の写真で述べたが西三子山の南に向かう道は確認できなかったのだ。
しかし、まずは北へ向かう本線?をたどってみる。道は車道並みの広さがある。軌道時代後、車道に改修された感じがする。
霜柱だ。
道は徐々に左側、北へと向かっていく。
あっ
斜面が崩落している。正面突破は難しそうだ。
高巻きして上を抜ける。
やれやれだ。
先に進む。
が・・・
さっきより大きな崩落が。向こうに道の続きが小さく見える。
小石が断続的に転がり落ちている。しかも今度は遥か上方の稜線近くから崩れている。高巻きはやれないことはないが大変そうだ。ここで撤退した。
峠まで戻り西へと向かう。軌道の雰囲気を持った細い道の下に車道と思しき幅の道が並んでいる。もちろん進むのは上の道だ。
少し歩くと斜め上に道が分岐している。電力会社の巡視路兼山頂への登山道だ。もちろんこれもパスしてまっすぐ進む。
道の幅や傾斜、雰囲気からやはり軌道跡だと思われる。
下に平行して走っていた道はどんどん高度を下げて離れていった。これは軌道時代後に造られた林道(車道)だろう。地図には載ってないが西三子山の北の谷あたりに降りるんじゃないだろうか。
・・・こちらも崩落だ。時間の関係でここで撤退することにした。実際こちらはどこまで続いているのか分からないという理由もあったが。
今回までで踏破したのは赤線の部分。
やや不完全燃焼だったが帰路につく。ぶっちゃけ本線の未踏破部分ははかなり荒れていると思われるので(終点も確認したし)ちょっともういいかなという気持ちがあったが、支線のほうはどこまで行ってたのか確かめたいと思った。
いや、この岩は帰り際に見たらなんかちょっとかっこいいなと思っただけで深い意味はありません(笑)
八重地土工森林組合林用軌道 8の予定
参考文献 山で生きるということ かみかつ山の聞き書き 2014
発行 かみかつ里山倶楽部