今回は普通の道の話です。
奈良県の南部を流れる北山川沿いを北上していた時のこと。道の駅や上北山役場がある河合集落の少し手前あたりで国道169号からふと対岸を見ると・・・
道が見えた。
木々の隙間に所々鉄板を渡した歩道と思しき小道が対岸を走っている。別に軌道の跡でもない普通の道だが気になった。行こう。
最初に気付いてからしばらく後の2015年6月。国道の脇に先代マイカーのシビックを停め、対岸に渡るために歩き出した。
地理院地図によると 写真の集落の右端から川沿いに南に伸びている破線道が見えた道の正体のようだ。ただし、地図では2kmほどで道は途絶えている。
河合集落の一番南側に架かるトラス橋を渡る。
なぜか目標とは反対側の北の写真を撮っている(笑)
橋を渡って南下する。
飛び島のように離れたこの地区の南端から道が始まっているはずだが、はたして?
集落を抜けて端っこまで来たが、意外なものを見つけた。なんと歩道の修復工事の看板がある。名前もないような道ではなく、きちんと管理されていた道だったのだ。そしてそこに書かれていた名前、” 労務対策道黒瀬谷線 ”。・・・・労務対策道ってなに?
ともあれ入口は確認できた。看板にも通行止めとは書かれてないし、もしダメでも行けるところまで行ってみよう。こうして軽い気持ちで歩き始めた。
ちなみにもう2度とここは歩きたくない。
上北山村の対岸歩道 2に続く