沢に出たが河原にいろいろ転がっている。
四角いコンクリートの橋桁と橋脚の一部?らしきもの。それとレールも見える。
木橋よりは頑丈でも橋脚や橋台が壊されてしまってはどうしようもない。
余談だが、反対側の路盤に登るとなぜかそこだけ今も整備されているのかと思うほど綺麗だった。
緩やかな斜面の植林帯を軌道跡は抜けていく。
路盤上にも木が植えられて大岩が転がっている。道として見るなら末期の光景だ。
広く浅い枯れ沢のようなところに小さな橋台があった。
一跨ぎで越えられるほどの小さな橋台だが
エッジが鋭く加工されて川底部分もしっかり固めてある。なんでここだけ妙にしっかり造ってあるんだ?
この区間最大の切通しが現れた。削られた岩山の断面が荒々しい。ここで左に視線を移すと
平場が延びているのが見える。ここは気田森林鉄道全体でも希少な旧線部分があるのだ。
切通しは右に緩やかなカーブを描いている。
この岩山を削るのは大変だったと思う。やはり線形の改良のためだろうか。
切通しを抜けて上からの俯瞰。右から旧線が合流しており、右端に石垣が見える。ちなみに旧線部分の写真データを間違えて消してしまい、確か特筆すべきものも無かったはずなので、わざわざもう一度行くのも微妙に思う歯がゆい場所だ。
緩やかにカーブを描きながら支えている石垣。
分岐している?
右の切通しを通ると
コンクリート桁橋が。片方が横に倒れてずれているみたいで綺麗に架かっていない。
それでも初めてのちゃんと架かった橋だ。
反対側から。橋台を少し増設している?交換所は無かった筈なので、橋桁の向きから切通しが新線で川側が旧線か?
右に石垣が現れた頃、微妙に雰囲気が変わってきた。
奥の方に椎茸か?キノコの原木が置いてある。集落までの距離が近づいてきたので、このスペースも活用されているようだ。
木にかぶせたビニールシートが薄ら雪化粧している。そして前方は
車道に削られている。残存軌道跡もここで終了だ。
本来の軌道は車道の上方を通っていたようだ。このあとは林道化されて更に深奥部へと伸びている。まあ、この門桁まで来るのも一苦労なのだが。
気田森林鉄道8 門桁地区対岸区間 後編 完