人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

割石の裏高崖5

レポートの前にお詫びさせて頂きます。

以前公開した ”越中東街道 割石橋付近” というレポートですが、間違っていたため訂正させて頂きます。越中東街道が通っていたのは高原川の東岸で、割石を通っていたのは越中”中”街道だそうです。これに伴いタイトルや文章の一部を訂正しました。申し訳ありませんでした。

 

前回まで旧道部分に北側からと上の新道からアプローチをしてきたが、南からは近づいたことが無かったので行ってみようと軽~く考えた。よく考えるべきだった。

分岐を探すため久々の越中街道に入る。

葉の無いこの時期は横からの大岩壁がよく見える。

この越中街道から途中で分岐していると古地図には描かれているが、以前通った時にはそれらしい分岐には気付かなかった。

今回も分かりませんでした(笑) しょうがないので適当に登ってみる。

2,30m登ると電柱が立っていた。巡視路で使うならおそらく道もあそこに。

・・・。確かに道?があるが・・・とにかく辿ってみる。

 

だんだん大岩壁に近づいてきたと思ったら・・・あかん(笑) これが本当に古地図の道か?非常に嫌な予感がしてきたが・・・前進する。

枯れ谷(崩落跡?)をクリア。地面がもう少し固かったらここで引き返していた。

ほぼ役に立っていない階段ブロックを掘り起こしながら(途中であきらめたが)登る。

上から振り返る。割と真剣に別の降り口がないか考えた。

ようやく頂上についた。できれば戻りたくないが前方はどうなっているやら。

滝が見える。ということはここより先はすでに崖の上と考えた方がよさそうだ。つまり降りるのは難しそうだ。

道がない。いや、道の跡がかすかに残っている。(精神的に)無理です。撤退を決めた。登りの3倍ぐらい時間をかけて坂を下り、枯れ谷を降りて街道に戻った。蛇足のつもりだったのにえらく疲れた探索だった。

 

次にこの道について軽く解説したい。資料となった地図は大正元年のもので昭和5年要部修正と書かれている。下に略図を描いたが、割石集落の南で越中中街道から分岐し集落の山側を通って高度を上げ、高原川の支流の切雲谷に入ったあと西に向きを変え越中西街道が通る宮川沿いの現宮川町巣之内に通じている。つまりこの道は越中中街道と越中西街道を結ぶ道ということだ。

 

 

最後に疑問に思ったことを一つ。レポートの核心部である断崖の道だがなぜあそこに道を造ったのか?その直下に遥かに安全な越中中街道が通っているというのに。割石の集落から高度を上げた方が断然危険度が下がると思うのだが。はてさて?

 

おまけ 切雲谷への道

 

   

 割石の裏髙崖6 (終) - 人生崖っぷち(物理) へ続く