人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

青屋森林鉄道 3

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 「なぜここが怪しいと思ったかって?  何となく、さ」 などという会話が頭の中であったかどうかはともかく(笑)ちょっと注意して観察してみた。

 

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分岐路に入ると道は20mたらずで終わっていた。藪が深くてよく分からない。

 

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と思ったら180度ターンして道は続いていた。ありゃ?単なる作業道の入り口だったのか。

 

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そこであきらめずに林道に戻って下から眺めてみる。

 

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1話ででた切通しのすぐ手前だ。

 

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ほんのわずかだが平場の跡が見えた。軌道跡の痕跡に見えるような見えないような。分岐路が軌道跡、もしくは路盤を削って現林道が造られたという2つの可能性がある。

 

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平場の高さが続くとするとこれぐらい。もしその高さに軌道があったなら切通しもだいぶ小さいものだったはずだ。

 

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これぐらいの高さを通っていたことになるのだが。

 

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上を見ると途切れ途切れに平場があるようなないような。

 

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現状では空き地が土場の可能性が高いため、軌道が林道に合流するのなら空き地から一つ目の沢を降りて来るしかないと予想したが・・・いまいち軌道跡と断言することができなかった。

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こんな感じで軌道が通っていた?長距離を探索したあとの疲れた頭ではこう思いつくのが精一杯だった。

 

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2週間後。再訪。急転直下。

 

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これは奥地の九蔵本谷の略図。茶色は林道。

 

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国有林森林鉄道全データではこのように軌道は林道に転用されたように路線図が描かれていたが・・・

 

 

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自分が橋脚の写真をUPしたあとにTwitterに上げられた古地図を見て驚いた。それによるとまず現林道のように川を渡っていない。いや、もっと奥地で川を渡っているのだ。そしてそのまま高度を200m以上上がってそこで終わっている。なんだそれは。今まで信じていた情報と比べてツッコミどころが多すぎる。さらに明確な場所は不明だが上部軌道の存在を示唆したツイートも。皆さんしっかりと情報を持っていらっしゃる。乏しい資料で現地調査メインの自分とは大違いである。しかしどうしよう?いや、決まっている。確認あるのみだ。まずは1番気になった最奥部に行ってみることにした。一気に斜面を登る軌道の表示、インクラインか索道があったのか。

 

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 よし出発だ・・・おや

 

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目と目が合う~

 

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という訳でかもしかのK氏(仮名)に導かれて歩き出した。このあとすぐに離脱されたが(笑)

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 九蔵本谷を渡る橋まで来た時、がまんできずにちょっとだけ覗いてみることにした。橋脚があるのに川を渡らないルートなんてほんとにあったのか?

 

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林道から外れて2,3mぐらい上の斜面に平場が見える。まじですか?

 

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平場、いや道の跡が延びている。だが、軌道跡には少し狭いような?しばらく先で熊笹の藪に呑まれていた。後ろ髪を引かれながらもきっぱりとあきらめる。ここは今後の課題だ。

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九蔵本谷の右岸を進む。対岸とこちら側のどちらに軌道があったのか。

 

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古地図は現在の地理院地図と比べると微妙に大雑把なので悩んだが、どうやらこの谷に沿って高度を上げていたらしいと予想して ― インクラインか索道か分からないが ― 登ってみることにした。

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とりあえず撮った堰堤の銘板。久々野営林署の名が見える。昭和40年なので無論軌道よりも後だが問題は名称だ。「売店サコ第1号谷止」。売店サコ?サコで当てはまりそうな意味を調べると、山の尾根と尾根の間。小さい谷。あたりが妥当と思えた。(goo国語辞書)つまりは売店の谷?九蔵地区から4,5km離れた山の中に売店?ある林鉄では人夫のために山中に売店があったというが・・・?

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ともかく谷を遡行していく。2つめの堰堤。

 

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・・3つ目の堰堤。

 

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・・・4つ目の堰堤。

 

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・・・・5つ目の堰堤。の横の崖を登ろうとして、ふと途中で下を見て、ああ、帰りにここを降りなきゃいけないのかと考えて心が折れた。ひさしぶりの要登山物件に対する気力が足りなかったというべきか。ちなみにこの時点で目標高度までまだ半分だったという事実もあり、ここで撤退を決めた。

 

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撤退を決めて谷を降り、林道を戻っていく。探索は成功ばかりではない。

 

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駐車した空き地まであと少し、空き地から一つ目の沢まで戻ってきてふとそれが目に入った。

 

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     石 垣 が あ る !?   軌 道 跡 !?

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下がっていたテンションが最高になった(笑)やはりあの分岐路から林道の上を軌道跡が通っていたのだ。1つ目の沢で無理やり林道の高さまで下がるよりもよほど自然な流れだったが、草葉が繁っている時期にこれを目視で確認するのは難しい。よく気づけたな自分(笑)しかし、そうすると・・・空き地ではない?


    起 点 の 土 場 は ど こ だ ?


                  青屋森林鉄道 4 へ続く

 

 

  参考文献・資料 国有林森林鉄道全データ中部編

          Twitter 丘の子様のツイート

          Twitter 小坂森林鉄道研究会様のツイート

   

青屋森林鉄道 2

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草木の向こうにそびえ立つ巨大な橋脚が見える。これが青屋森林鉄道の橋脚だ。では、さっそく・・

 

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橋脚は後回しにして終点の疑定地を目指すことにする(笑)。メインディッシュは後に取っておくのだ。だが、橋を渡ってすぐにロープが張られていた。すぐ目の前にでっかい岩が転がってたりするので、車用の通行止めか?

 

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 歩き始めてすぐに断崖が足元に現れた。徒歩ならともかく車ではあまり通りたくない場所だ。

 

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崩落しているが簡単に越えられる程度のものだ。

 

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小さな沢を渡る橋があった。コンクリート製の橋だがその傍らに・・

 

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四角いコンクリートの柱が放置されていた。まさか軌道の橋桁か?1本しか無いので何とも言えないが。

 

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板状節理?でいいのだろうか。岩壁がミルクレープみたいになってる。

 

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砂防堰堤がある大きな沢を2度渡る。橋は無く、溜まった土砂の上を越えていく。

 

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数種類の石垣を見かけたが、軌道時代のものには見えない気がする。石垣の判別は苦手だ。

 

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しかし、たどり着いた軌道の終点疑定地のあたりで道が無くなっていた。

 

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 現在地はここ。ちょうど曲がり角に差し掛かろうというところで道が消えて、いや、よく見ると土盛りされているようだ。地理院地図ではまだ奥まで続いているのだが?

 

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 土盛りを乗り越えた先は熊笹がびっしりで完全に廃道化していた。自然に返すのだろうか?それはともかく終点擬定地にも目立った遺構は見つからなかった。さらに途中の傾斜が軌道にしては急すぎるように思える場所もあった。しかし橋脚がある以上こちらに延びているはずなのだ。分からない。

 

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それはそれとして橋脚だ!

 

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現道の橋の横を下っていく。と、

 

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思いがけない遭遇が。親柱が落ちていらした。そういや上に無かったけど。

 

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なんとか下へたどり着く。

 

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出た。青屋森林鉄道の橋脚だ。かなり大きな木橋が架かっていたようだ。

 

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終点側の橋脚。大量の流木が引っかかっていた。

 

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その根元の近くにレールが落ちていた。1本目。

 

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起点側の橋脚。逆光なのは見逃してほしい。

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基部が岩と融合している。

 

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少し下流でレールが水に洗われていた。2本目。

 

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流石にコンクリートの表面の劣化が激しいが全体的にはまだまだしっかりしている。

 

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1か所だけ型押ししたような四角い窪みが。何ぞ。

 

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台形を細長く引き伸ばしたような先細りな形をしている。

 

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苔むした表面といい、まるで遺跡だ。

 

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近くの岩の下から。3本目。

 

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他に目立った遺構が無いので十分に堪能して満足しながら帰路についた。

 

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しかし、駐車した広場から2つめの沢のところまで戻って来た時、行きには気にも留めなかった分岐がふと気になった。下り坂になった林道よりも勾配的に分岐路を進んだほうが軌道らしくないだろうか、と。

     

 

              青屋森林鉄道 3へ続く

 

青屋森林鉄道 1

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 非常事態宣言が解けた10月。されどここぞという目標もなかったため、手つかずだった身近な物件を探索し始めた。その一つが岐阜県高山市朝日町青屋の九蔵川と九蔵本谷に沿って走っていた青屋森林鉄道。「国有森林鉄道全データ中部編」によると総延長5765mで路線図を見る限りはほぼ林道化しているようだ。ただの林道ウォーキングに終わるかもしれなかったが、なまった体にガチな物件は厳しかったのでちょうど手頃だと思った。   

写真は朝日町青屋の九蔵地区。空き地や平場を見てはここが起点の土場かと疑いつつ奥を目指していた。

 

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久藏地区の奥で平らだった道は坂道へと変わる。左に畑を見つつ徐々に高度を上げていく。

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坂を登り切ったところで広場に出る。ちょうどいい駐車スペースというかここが土場ではないかと思った。が、土場と見るには少し狭いような気がした。それとなにやら看板が立っている。

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知らなかったのだがここも乗鞍岳への登山口らしい。もしかして登山届がいるのかと思ったが、掲示された地図によると探索地点は届け出の範囲外のようだ。

 

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九蔵地区を望む。正直、下に広がる畑と結構な高度差があり、もしかして軌道跡は下の方にあるのではないか?とも思ったが分からない。

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軌道がどこを通っていたかはひとまずおいておいて、準備を整えて歩き始めた。

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すぐに切通しが現れた。向こうにあるのは・・

 

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林鉄跡あるあるの廃レールを使ったガードレールだ。

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軌道が存在した確実な証拠だ。

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沢をひとつ越えると緩やかな軌道跡らしい林道になった。先ほどの切通しのあたりは急こう配だったが、やはり林道が軌道跡そのものなのか。

 

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林鉄跡あるあるその2。廃レールを使ったグレーチング(側溝などの格子状の蓋)だ。

 

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大きな切通しだ。軌道時代もこれだけの深さがあったのかは分からない。ちなみに左側は断崖絶壁で迂回ルートは100%ない。

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切通しの少し手前から見てこんな感じ。

 

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2つめの沢を越えるとまたもやガード”レール”が。

 

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ゲートだ。徒歩で通る分には問題ない。左に看板があるのだが・・・

 

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飛騨森林管理署に隠された久々野高山営林署。青屋林鉄はここの管轄であった。

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落石の現場。重機が必要そうなレベルだが再訪した時にはきれいに除去されていた。

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大きな砂防ダムを過ぎると底が見えぬ谷だったのが河原が見えるようになった。

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道が分岐している。右に行くと小俣谷に、左へ行くと橋を渡り九蔵本谷に沿って進む。

 

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橋は一般車両進入禁止の看板とともにチェーンで封鎖されている。

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名は小俣谷橋。この橋の少し前で青屋川は九蔵本谷と小俣谷に分かれているので、ここは既に小俣谷なのだ。

 

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渡り切って振り返り。川から2、30mぐらいの高さがある(適当)。軌道もここで渡っていたのか?

 

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 下を覗き込んでみると、橋台の前にある板は軌道の橋脚かと思ったが橋台の一部にも見える。ネットで前調べした時に橋脚が残ってると書かれていたがここではないようだ。

 

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 橋を渡ってすぐに視界が開けた。落石が転がる林道が崖っぷちに延びている。

 

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上は岩盤の絶壁。

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下は河原まで直滑降の谷だ。軌道は本当にこんなところを通っていたのかと思ったが、他に通るルートがないのならここを通っていたのだろう。

 

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 更に少し進むと神社と登山道の分岐があった。一応お参りして先に進む。登山じゃないけど。

 

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そして次の橋が現れた。

 

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名前は本谷橋。九蔵本谷を渡る唯一の橋だ。

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例の橋脚があるならこの付近か?軌道が林道に転用されているという前提だが。

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!! 橋から下流を見ると草木の向こうに影が見える。そう遠くはない。慌てて林道を引き返す。

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あった!

            青屋森林鉄道 2へ続く

 

    参考文献 国有林森林森林鉄道全データ 中部編 信濃毎日新聞社

 

小蛇尾川森林鉄道上流部時限探索 4 (完)

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斜面にレールが突き刺さっている。

 

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小さな橋台。

 

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更に進むが・・

 

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川面がだいぶ近くなってきたところで路盤が途切れている。

 

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突端は橋台だ。

 

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河原に降りる。

 

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下から降りた橋台を見上げる。

 

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下流側、進行方向の橋台を望む。

 

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左、上流側の橋台と右、下流側の橋台。かなり大きな橋があったようだが、河床が上昇しているように見えるのはダムの影響なのか?

 

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川を渡り再び歩き始めるが・・

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現在13:00。とりあえず決めておいたタイムリミットになった。折れた木材が立っている(用途不明)この場所で切りにする。

 

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 Uターンして帰路につく。

 

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 魚が泳いでいる。今、再訪したら2mぐらいに成長しているに違いない(適当)

 

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 帰りは早い。写真撮らないし。

 

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 でも撮っちゃう。

 

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 渡河した丸木橋まで戻って来たが、まだ少し時間に余裕があるので上流へ往復1時間探索タイムといこう。

 

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またもやレール発見。取り外したと思われる場所でたまに出て来るこういうのはなんなのだろう?

 

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進む

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進む

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進む

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進む

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スピード重視でひたすら進む。

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ちょっと大きい木橋の跡だ。

 

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橋脚が2つの木製方丈橋か?

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流石にあの木橋跡には足を止めたが、更にその先へ進む。

 

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が、残念ながらタイムアップ。ちょうど崩落していたのでここで引き返した。

 

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侵入ルートの谷に戻り、今度はさかのぼっていく。

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この谷は登れば登るほどなだらかになっていく。もう少しだ。

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余裕を持って駐車場に到着。ゲートが閉まる前に下界に出よう。

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坂を下って脱出。途中の名物(?)カーブでパシャリ。

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歩きやすさと美しさで紅葉の時期に訪れたのは正解の探索だった。

 

       小蛇尾川森林鉄道上流部時限探索 (完)

 

 

 次回予告 お手頃に見えて謎があり奥が深い。近所の小探索のつもりが・・

 

           青屋森林鉄道 開始

 

 

小蛇尾川森林鉄道上流部時限探索 3

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地図に無い隧道とか辛うじて存在する木橋とかは現れないので普通に進む。

 

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巨石が転がる崩落現場だが障害というほどではない。

 

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右下は崖っぷちの軌道跡を進む。

 

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左には削られた岩壁がそそり立つ。

 

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振り返り。個人的にはやはりこんな難所を通る軌道跡が好き。

 

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先へと進む。

 

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またもや支流(だったと思う)で路盤が途切れると同時に色々と見えてきた。

 

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鉄板とボルトが刺さった木材。

 

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先ほどまで立っていた場所の横に降りると石垣が。

 

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その正体は立派な橋台だ。

 

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そして今探索では初の橋脚が。シンプルなコンクリートの板状のタイプだ。

 

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橋脚の向こうから振り返り。

 

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反対側の橋台は崩れかけていた。

 

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しばらく歩いた後河原に降りる。

 

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軌道跡を見上げる。ここは崩落が酷かったため河原にエスケープした。

 

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路盤に復帰して再度歩き始める。

 

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前進。

 

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前進。

 

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石垣。崩れて断面が見えている。

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川底が岩盤になっている。地質的に岩が多いのだろうか?


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巨岩の下の路盤が崩落していたため下にエスケープ。


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その下の石垣も崩れていたがその先は


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かなり大きな石垣が残っていた。時刻は12:30。もう少し進んでみるか。

 

        小蛇尾川森林鉄道上流部時限探索 4へ続く

 

小蛇尾川森林鉄道上流部時限探索 2

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軌道が対岸にあるのは確認できたが、目の前には小さいとはいえ川が流れている。なんとか濡れずに渡れる場所はないかと歩き始めた。

 

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下流に少し歩くと倒木が岩に引っかかっていた。使えるか?

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天然の丸木橋で対岸に渡る。

 

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ボルトが刺さった丸太。木橋か桟道の残骸か?

 

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路盤に立ち下流に向かって歩き始める。なぜ上流でなく下流に向かったのか覚えていない。

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沢に立派な橋台が残っていた。

 

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両側ともに石造りの橋台がきれいに残っている。すこし手を加えれば再利用できそうだ。

 

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切り取り工の岩壁の下を進む。

 

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熊笹などが生えているがそこまでの藪ではない。

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草がほとんど生えていない場所にさしかかったとき

 

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水が流れた跡のような小さな溝が。その中にちらりと見えたのは・・

 

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犬釘がついたままの枕木だった。レールのみ外して枕木はそのまま埋めたのか?

 

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更に前進する。

 

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紅葉を愛でながら歩いていくと

 

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今度は大きな支流が。

 

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軌道跡は左に曲がっている

 

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川幅がある程度狭くなったところで対岸に橋台を発見。こちらの足元は崩れて分からなかった。

 

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枕木か木橋の一部が残っている。

 

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特に大きな遺構はないがおおむね歩きやすい軌道跡だ。

 

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テープが巻いてある。釣り人?

 

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脇にレールが1本放置されていた。敷設されたレールは残っていないか。

 

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落葉で彩られた切通し。こういう場所は歩いていて気持ち良い。

 

       小蛇尾川森林鉄道上流部時限探索 3へ続く

ブログ開設5周年

2016年の10月17日にブログを開設して5年が経ちました。いつの間にか1日(?)暇つぶし出来るぐらいの記事を書き溜めています。5年前と比べて気兼ねなく自由に探索するということがどれだけ貴重だったかを思い知らされている現在ですが、それに負けずにこれからも崖っぷちを歩んでいこうと思いますのでどうぞよろしくお願い致します。では5周年ということで数多くの写真の中から5枚を選んでみましたのでご覧ください。

 

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光明電気鉄道 大谷隧道 静岡県

ここが廃関係の最初の訪問地。新聞の記事を見て興味を持ち、ネット検索で”山さ行がねが”を知ることになった。つまり原点。

 

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気田森林鉄道 仙郷橋 静岡県

初めての林鉄物件。起点から終点まで探索した最初の森林鉄道。ここの橋梁群のせいでコンクリートアーチが好きになった。でも木橋も好き。

 

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二ノ俣森林鉄道 支線 三重県

”くるまみち”の写真を見てすさまじい衝撃を受けた片洞門とそこに架かる丸木橋

7年かかった。

 

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稲又森林鉄道 山梨県

ブログ掲載の記念すべき第一弾。遺構と見どころと危険個所がほどよくあった。終点と思しき場所の奥があるのか分からなかったが、そこに索道で集荷されていたという証言を頂いたので作業軌道はないと思われる。でも奥まで見てきたわけではないのでもしかしたらなにかあるかもしれない。人はそれを底なし沼と呼ぶ。

 

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青屋森林鉄道 九蔵本谷橋梁(仮)跡

見返してみると5枚で収めるのは無理があったので現時点で最新の一枚を。探索後に実はイ〇〇〇〇ンがあったなどと言われるともう一度行かねばなるまい。というか行く。

 

    唐突な変更ですいませんでした。次回は小蛇尾森林鉄道に戻ります。