草木の向こうにそびえ立つ巨大な橋脚が見える。これが青屋森林鉄道の橋脚だ。では、さっそく・・
橋脚は後回しにして終点の疑定地を目指すことにする(笑)。メインディッシュは後に取っておくのだ。だが、橋を渡ってすぐにロープが張られていた。すぐ目の前にでっかい岩が転がってたりするので、車用の通行止めか？
歩き始めてすぐに断崖が足元に現れた。徒歩ならともかく車ではあまり通りたくない場所だ。
崩落しているが簡単に越えられる程度のものだ。
小さな沢を渡る橋があった。コンクリート製の橋だがその傍らに・・
四角いコンクリートの柱が放置されていた。まさか軌道の橋桁か？１本しか無いので何とも言えないが。
板状節理？でいいのだろうか。岩壁がミルクレープみたいになってる。
砂防堰堤がある大きな沢を２度渡る。橋は無く、溜まった土砂の上を越えていく。
数種類の石垣を見かけたが、軌道時代のものには見えない気がする。石垣の判別は苦手だ。
しかし、たどり着いた軌道の終点疑定地のあたりで道が無くなっていた。
現在地はここ。ちょうど曲がり角に差し掛かろうというところで道が消えて、いや、よく見ると土盛りされているようだ。地理院地図ではまだ奥まで続いているのだが？
土盛りを乗り越えた先は熊笹がびっしりで完全に廃道化していた。自然に返すのだろうか？それはともかく終点擬定地にも目立った遺構は見つからなかった。さらに途中の傾斜が軌道にしては急すぎるように思える場所もあった。しかし橋脚がある以上こちらに延びているはずなのだ。分からない。
それはそれとして橋脚だ！
現道の橋の横を下っていく。と、
思いがけない遭遇が。親柱が落ちていらした。そういや上に無かったけど。
なんとか下へたどり着く。
出た。青屋森林鉄道の橋脚だ。かなり大きな木橋が架かっていたようだ。
終点側の橋脚。大量の流木が引っかかっていた。
その根元の近くにレールが落ちていた。１本目。
起点側の橋脚。逆光なのは見逃してほしい。
基部が岩と融合している。
少し下流でレールが水に洗われていた。２本目。
流石にコンクリートの表面の劣化が激しいが全体的にはまだまだしっかりしている。
１か所だけ型押ししたような四角い窪みが。何ぞ。
台形を細長く引き伸ばしたような先細りな形をしている。
苔むした表面といい、まるで遺跡だ。
近くの岩の下から。３本目。
他に目立った遺構が無いので十分に堪能して満足しながら帰路についた。
しかし、駐車した広場から２つめの沢のところまで戻って来た時、行きには気にも留めなかった分岐がふと気になった。下り坂になった林道よりも勾配的に分岐路を進んだほうが軌道らしくないだろうか、と。
青屋森林鉄道 ３へ続く
