釜川森林鉄道・・・・・宇都宮市の中心部を流れる1級河川、釜川のほとりにはかって森林鉄道が走っていた
なんてことがあったら面白いがそんな事実はありません。釜川で検索するとそちらのほうばかり出てくるのだが稀に見る構造をした河川で興味深かった。 話を戻すと釜川森林鉄道とは長野と新潟の県境を流れる志久見川の支流の釜川に沿って走っていた森林鉄道である。情報源は日本鉄道旅行地図帳の50万分の1地図。流石にこれだけだときつかったので色々調べると1件だけ古地図に破線道が描かれているのが見つかった。多分これだ。探索は2020年10月。軌道跡をたどり、目指すは長野県栄村の五宝木地区。そこまで行けば車道にぶつかるはずだ。
国道117号を曲がり志久見川の右岸を南下、最後の地区を抜けたあたりが上の写真だ。これより南に人家は無い。
山に入る手前辺りで振り返った写真。 人の気配が薄いのが珍しく少し心細かった。
車でここまで来れたので脇のスペースに駐車し本格的に山の林道へと入っていく。
天候はぎりぎり行けると思っていたが、時々強くなる雨と緑が生い茂る林道に最初から足取り重く歩くことになった。
現行の地図に記載されている林道の末端近くまで来た。写真の黒い部分は石垣で手前は今歩いてきた林道。石垣の上は平場になっており、ここが軌道からトラックへと移し替えた土場で起点だと思われる。
突き当たりまで来たが濡れた茂みが立ちふさがる。迷わず突貫。
歩いてきた林道よりも狭い道。釜川森林鉄道の軌道跡に足を踏み入れた。
振り返って1枚。
切通し。
ちなみに写真を撮ったのはある程度軌道跡がはっきりしている場面で、生い茂った草で路盤が分かりづらいとかはましな方で、進むのにも苦労する場面がこの後何度も現れる。
起点から20分ほどの地点で路盤が途切れた。谷と言うか窪んでいる・・・何かある。
コンクリート製の橋脚だ。初めて目立った遺構が現れた。
草に埋もれて分かりづらかったが、橋脚は一つだけだったと思う。
渡り切ると反対側に橋台があった。草に埋もれて写真が撮りにくい。
濡れた藪が延々と続く。
切通し。崩れてV字谷のようになっている。
かろうじて雨は止んだが草や灌木にそのまま突っ込むと雫で濡れてしまうので、細長い木の枝を振り回して草木にぶつけ水滴を落としながら進む。
色のついた何でもない花を写真に撮りたくなるほど草木の緑にうんざりする。 先はまだ長い。
釜川森林鉄道 2へ続く