もはや見慣れた軌道跡に立つ。今回で支線(仮)の踏破と本線を可能な限り辿るつもりだ。
峠に着いた。
西三子山の北側へと延びる支線と思しき軌道跡(黄線)を歩き始める。
前回足止めを食らった崩落を高巻きして突破する。上から見るとすごい景色だ。
無事突破するが終点が分からないので先を急ぐ。
前方で大きく右に曲がっている。突き当たりは谷のようだ。
急角度の涸れ谷だ。
やや広くなった曲がり角に差し掛かると
おなじみの一升瓶・・・の破片が。
山頂への登山ルートからも外れているので使用する人も少ないだろう。
動物の骨だ。なむなむ。ちなみにうちは神道。
また谷だ。
雨が降ったら多少は水が流れるのか?しかしさっきもそうだが谷付近には遺構は何も残っていなかった。
路盤は土が積もって埋もれつつあるが、岩を削った土工がここは道だと教えてくれる。
また崩落というか割れ目が見えてきた。
その向こうにはなだらかな尾根が広がっている。
割れ目を越えたあたりで完全に路盤を見失ってしまった。
ワイヤーや朽ちた木材などわずかに遺物が残っている。地形的にみてもここが終点である可能性が高そうだ。
加えて、尾根を通りこすと急な斜面に道らしき平場は確認できなかった。峠から1時間弱、西三子山山頂から北北東の尾根で軌道は終わっていたようだ。
見つけたのは砦みたいな大岩だけだ。
いや、それと茶色の山肌に珍しく緑が茂っていた。
これなんだろう?
これで支線はクリアした。後は残った本線を辿るとしよう。どこまで行けることやら。
八重地土工森林組合林用軌道9へ続く